義妹からの愛の告白はド肝を抜いた


俺45歳の会社員で、
嫁は24歳の専業主婦で年の差夫婦。

でも単なる年の差夫婦ではないんです。

嫁と初めて会ったのは嫁が小4の時 
親父の再婚相手の連れ子だった。

実の母は、俺が高校の時に病死しており、
親父は男手一つで俺と弟を社会人になるまで育て上げてくれた。

社会人になって仕事が忙しく
ほとんど実家に帰ってなかった俺に親父が話があるから
かえってこいと連絡してきたので、
休暇をとって帰省したらそこに今の母親と妻がいた。

妹は最初は継母の後ろに隠れるようだったけど、
水族館や映画に連れて行ってあげてるうちに
すっかりと俺に懐いてくれた。

月日が経ち、妹が就職の事で相談したいと連絡してきたので
久しぶりに帰省して夜に外で二人で飲みに出かけた時に
好きだって告白された。

義理の妹とは20歳以上年齢が離れてるし、
それに血は繋がっていないとはいえ
小学生の時から妹として、
本当の兄妹のように仲良くなれれば良いなぁーって
思って接するようにしてたから
義妹からの愛の告白はド肝を抜いた

その時の俺は、
当然妹に対して恋愛感情とか持ってなかった。

一気に酔いも覚め、冷静を装いながら

@気持ちは嬉しいがこんなオッサンより
良い男は他にもいるだろ?」

みたいな事を言ってその日は判れた。

この時の俺は物凄くパニックっていたと思う。

それから次の年の春、
妹は念願だった会社に就職が決まったので
祝ってあげようと思って何かほしいものは無いか尋ねたら、
俺が住んでるところが見たいと言ったので
断る理由が無かったので承諾した。

(妹はあの日の告白からは、
俺も仕事で忙しく、妹も就活で忙しく、
連絡もほとんどとっていなかった)

数日後に待ち合わせに指定した駅に
やってきた妹は俺を見つけると駆け寄って抱きついてきた。

あまりのことに驚いてると、
妹は泣きながら「会いたかった」と。

とりあえず落ち着かせて俺の部屋に連れて行き、
話を聞くと妹は中学生くらいから俺のことが好きだったらしい。

しかし、血が繋がってないとはいえ
兄妹だからと諦めていたと。

でも時が経つごとに俺への想いが強くなって、
ついに去年、告白してしまったとの事だった。

それから俺は悩んだよ。

妹はまだ若いし、俺はもう40越えた中年のオッサン。

血が繋がってないとはいえ、家族だし。

結局その時はちゃんとした答えを伝えられないまま、
夏になった。

実母の法事があったので帰省した折に、
実家に帰ると継母に妹との事を尋ねられた。

継母は妹の気持ちに薄々気がついてたらしく
俺はどう思ってるんだって聞かれた。

その時も俺の気持ちはハッキリとはしてなかったのだが、
継母がこっそりと妹の日記を持ってきて見せてくれた。

その日記には俺への想いがギッシリと書かれており、
俺は不覚にも読んで涙が出た。

俺の心の中で妹に対する感情が変わった。

実家から帰って数ヶ月。

親父から電話があった。

親父は悪性リンパ腫に患ってて
転移があって余命半年と医者に言われたと。

それから継母から妹の事は聞いた。

お前はどうなんだ?と尋ねられた。

素直に妹が好きだと応えると

「そうか。お前たちの好きにしろ」

と親父は言ってくれた。

俺と妹は話し合って、
親父が生きてるうちに結婚しようと決めた。

年が明けて、春に俺達は結婚した。

家族だけの小さな式だったが
親父は嬉しそうだった。

でもそんな親父も結局3ヶ月ほどでこの世を去った。

最後に親父が俺に言った言葉
は「妹 愛し続けろよ」だった

そして昨日。

親父の命日だった。

墓参りに夫婦で墓前に立ち、
俺は妻に「これからも、俺が生きてる限り愛してる」と言ったよ。

妻は墓前で号泣して抱きついてきたよ。

俺も泣いた。

継母がウンウンと頷きながら
やはり泣いてたけど俺らを抱きしめてくれた。

昨日、今日と実家なのとやはり命日だった事もあって
夜のほうは何もしてなかったけど家に戻ったら頑張ろうと思うよ。

今 嫁は継母と晩飯の買い物行ってるので
留守番しつつこれ書いている。

あまりにも年の差がある夫婦なので、
継母と嫁と俺と三人で外出すると良く間違われる。

継母のが嫁より歳が近い事もあって、
継母と俺が夫婦に見られる。

今のところ実際に結婚して気になるのは
この点ぐらいかな。

幸せに暮らせてます。



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