大学生の頃、冬の話。
授業が終わってうちに帰ったら、アパートの廊下でターバンを巻いた季節に沿わない薄着の女の子(イスラム圏の女の子)が行き倒れていた。
無視するわけにもいかないので大丈夫かと声をかけると、片言な日本語。
どうやら、風邪を引いているみたいで熱が相当高く意識が朦朧としているようだ。
この子もアパートの住人だろうから、部屋まで送ろうと部屋を訪ねると、実は俺の隣の住人であることが判明。
お隣の顔も知らないなんて世知辛い世の中だ。
「部屋に薬はあるのか?病院に送っていこうか?」
と日本語と英語を交えて会話すると
「薬はない、医者はいやだ」
という素敵な返事。
じゃあ、と言うことで、うちからパブロンと体温計と実家からアホみたいに送られてくる桃缶とポカリを差し入れに行くと、今度はターバンを取ったパジャマ姿の女の子。
さっきは気付かなかったがこの子、アラビア半島によくいる感じの目くりっくりの美少女だ。
薬と桃缶(キンキンに冷えている)とポカリを渡して、暖かくして寝るように言ってその日はサヨナラ。
何日か後、うちで夕飯(カレー)を食べているとチャイムが鳴ったので出てみるとターバンを巻いた女の子。
手にはなぜかタオルを持っている。
話を要約すると、先日はありがとう、おかげで助かった。お礼をしようと、留学生の友達に相談したら日本には「鶴の恩返し」と言う話があるらしく、自分の髪で織るわけにわいかないからタオル(使用品、洗濯済み)を持ってきたのだそうだ。
つぼを押さえつつもずれた恩返しに思わず吹いてしまった。
「よかったら晩飯たべてく?(カレーは大量にある)」と誘うとokとのこと。
カレーはあまり口に合わなかったみたいだが、付け合せでだしたパイナップル(実家からの缶詰シリーズ)が非常に気に入ったらしく、子供のように盛り食いしていた。
ここで初めてお互いの自己紹介。
ターバンの女の子はイスラムのとある国から留学してきたそうで名前は非常に長かった。
スージャワ~・・とか何とか言っていたので「スー」と命名。
そういえば、前回、ターバンを取った姿を見たのだけど大丈夫なの?と聞くとターバンじゃなくてベールだと怒られた。
厳密に言うといけないことなのだけど、ここは日本なんで問題ないそうだ。
スーが言うには
「それにしても日本は寒い。親から節度ある格好をするように釘を刺されているのだが、向こうの服だと風邪を引いて死んでしまう。それにしてもこのコタツっていうの暖かくて素敵。(俺的に解釈)」
だそうだ。
これ以降スーの買い物に付き合ったり、うちに来て夕飯を食べていったり、缶詰をあさったりするようになる。
服も日本の物を着るようになり
「ニット帽ってベールの変わりになってるんじゃない?」
とか
「いまならとんかついける気がする」
「パイナップルってそのまま食べたら美味しいのに酢豚に入れるなんてありえない」
とか割とおおらかな宗教観も暴露。
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そうこうしている内に初エッチもやってくるわけで、食後にコタツで休んでいるとスーがミカン缶を手に
「ワタシトミカン缶とどっちが大事なの?」
とずれた質問。
一体どこでこんなことを覚えてくるんだろう?
「えーと、スーじゃないかな?」
と答えると
「正解」
とそのままキス。
「ファーストキスはミカンの味(にやり)」
とスー。
本当に留学生同士でろくな情報交換はしていないようだ。
「今日は多分キスだけじゃ終わらないよ」
といい首筋にキス。
スーは一瞬戸惑った顔を見せるがもう遅い。
そのまま服を脱がせブラもはずし全身に舌を這わす。
なんともいえないオリエンタルな香りに大興奮。
スーは「ふぅ・・・はぁ・・・」
びっくりするくらいピンクの乳首をなめると母国語で艶めかしくあえぎ出す。
スーの顔をのぞくと泣きそうな顔でこちらを見ているので、頭をなでてチュッとするとコクッと頷いた。
お許しが出たんだと理解して下も脱がしてあそこも嘗め回す。
クリトリスからアナルにかけて舐めるのがお気に入りみたいで反応が一段階上だ。
クリトリスに強く吸い付きながらアナルを攻めているとスーが太ももで顔を強く締め付けて痛いので、するすると体を上に滑らせて、先走り汁でぬるぬるになったチンコを挿入。
「アウチッ」とスーが叫んで、「そこは英語なのか」と思っていたのもつかの間。
キツキツの処女の上に中がとても熱い。
一分も経たないうちにスーのおなかに出してしまい、ティッシュで軽く拭いただけでそのまま二人で就寝。
次の日裸で抱き合ったまま目を覚ますとスーが
「イスラムの女の処女を奪うのは、重いのよ。今回のことはノーカウントにしておくから、次からは気をつけてね」
と怒られた。
ただ、途中まではスーも気持ちよかったらしく3日とあけず「途中までだよ」と言って襲われる。
当然途中で終わるはずも無く、最後までやっちゃった後のスーの
「やっちゃった ショボーン」
が非常に可愛い。
そういう生活が3年ほど続き俺も(大学院)スーも卒業となり、スーは母国に帰ることになった。
俺は意を決してスーにプロポーズ。
ところがスーの返事は越えるべき壁が多すぎるからと保留とのこと。
しばらくメールでのやり取りが続いたのだが、スーが父親に事の顛末を述べると、父親が一族の手前、スーを勘当という形にして俺のところに嫁に来ることを許可してくれたようだ。
そして、日本で始めてスーの父親と顔を合わせたとき、何発か殴られるか、下手したら殺されるかもしれないな、とドキドキしていたのに満面の笑みで握手と抱擁。
どうやら、スーのアドヴァイスで送った大量のナタデココの缶詰が功を奏したみたいだ。
というわけでもうすぐ結婚するわけだが、実はスーの本名を未だ覚えていないのは内緒だ。