大学に入学して最初に入部した文化会の部とは別に、2年生になった頃、もうひとつ別のサークルにも入部した。
部員数は50名くらいだったかな。活動内容は、とっても特徴的なので。もしかしたら、それが元であたしの大学がバレるかも。なので、ここでは発表しませんが^^
4年生の頃。あたしの彼氏さまは、卒業後に留学してしまって。。
留学後1年くらいは連絡を取り合っていたんだけど、なんとなく音信も途絶え気味になり。自然消滅?という流れに入っていました。
そういう噂はどこから広まるのか。
リサとその彼氏は破局したという説が
サークル内の通説になっていました^^;
そのサークル内に、雅彦君という当時2年生の後輩がいました。
東北出身。ご当地では県下一番の進学校出身だそうで。。
入部当初は、俺が一番だ!と、とても威勢の良い子でしたが、
渡る世間は広いもの。。
周りにいるツワモノに早くも飲み込まれ。。意気消沈。
そのまま幽霊部員になるかと思いきや。。
見事な転身、筆頭宴会要員に路線変更。
まぁ。。とっても元気な子で。。実は性格も良いし。
あたしの中では高感度No.1の後輩でした。
あたしの容姿がそうさせるのか、性格がそうなのか。。
特に男子の後輩からは「姐さん」と呼ばれていた。
それに呼応するように、あたしもそんな男子の後輩に対しては、
名前を呼ぶときは呼び捨て^^;
雅彦君も例外ではない。。仮に「龍平」としておきましょう^^
ある日、学食で食事をしていた時のこと。。
龍平があたしの席の向かい側の空席にやってきた。。
「ちーっすっ!」
「姐さん!今度の土曜日ヒマっすか?
ケンの家で飲むんですけど。。メンバー、俺入れて5人。
みんな姐さんにも来て欲しいって言うんで」
『ん。。時間は。。あるけど』
「マジっすか!!やった!姐さん、なんも用意いりませんから。
手ぶらで来てください! 」
『そんなわけいくか!
後輩の飲みに誘われて、手ぶらで行けるわけないでしょ』
「申し訳ないっす!みんなすげー喜びますよ。
じゃぁ、ケンの家案内しますから。。
土曜日夕方6時に、渋谷ってことでいいっすか?」
『うん。。わかった^^ いいよ♪』
龍平は声が大きいんだよねぇ。
用件済ませて去っていった彼はいいわよ。。
その場に残されたあたしは。。「姐さん」なんて呼ばれて。。
しばらく周りからの好奇の目に晒された。。
当日。。土曜日6時、渋谷。。
タンカレーのジン1本、おつまみ数点を購入し待ち合わせ場所に。
人の目の識別能力というものは、本当にすごいものね。
目の前にいる数百、数千の顔の中から、
お目当ての顔を瞬時に見つけるんだもんね。
満面の笑みを蓄えた龍平の顔だけが目に映った。
「お待たせしましたぁ!さ、行きましょう!!」
『んと、どこなの?ケンのお家って』
「たまプラっす。田園都市線ですよ」
『ふーん。。そうなんだ。ここからどのくらいかかるの?』
「30分くらいじゃないかなぁ。
駅からは近いし、40分後くらいには到着っすよ^^」
電車の中。。
田園都市線なんて、しばらくぶり。。
用賀に住んでる友達んちに行った時以来かな。
「姐さん、知ってます?ケンと美里って付き合ってるんすよ!」
『ねぇ?龍平は声が大きいんだよぉ^^;
公衆の面前で、その姐さん呼ばわりはやめてよぉ^^;』
「あ、ごめんなさい^^; 俺、声大きいっすか? 」
『声も態度もね。。』
「態度もっすか!!」
『しっ!マジで、音量落として^^;』
『で?。。なになに、あの二人付き合ってるの?』
「そうなんすよ。。
2ヶ月前からなんだって。マジ知らなかったし」
『へぇ。。あたしも知らなかったなぁ。。』
「今日は美里も来るから、説明してもらいましょう!
ところで、姐、いや。。先輩はさ。。彼氏さんと別れたってマジですか?」
『どうもそういうことになってるみたいよねぇ。
お互いに、別れよう!って明言はしてないんだけどね。。
別れちゃったのかもねぇ。』
「なんか、ずいぶん他人事じゃないですか^^;
彼氏は新しく作るんすか?」
『うーん。。別に今は考えてないかなぁ』
「伏目がちでそんなこと言っても、説得力ないですよね」
『うるさいっ!ばかっ!』
「俺は先輩の舎弟ですから。。いつでも相談のりますよ。
何でも言ってくださいよ」
『姐さんとか、舎弟とか。。極道じゃないんだからさ^^;』
こんな他愛のない会話をしつつ。。
だけど、おかげで退屈せずに目的の駅に着いた。
歩いて数分。。ケンのお家に到着。
呼び鈴を押すと。。
ちょっと赤ら顔のケンが出てきた。
「おう!龍平! あっ!姐さーーん!! 」
裸足のまま玄関から飛び出て、あたしに抱きついてきた。
こいつ、もう酔ってるし。。
っていうか、美里という新妻がいるのに。。
『ほれっ、差し入れ』
『もうっ!酔っ払うの早いんじゃないのぉ〜?』
『いい加減離れろ。。こらっ!お座りっ!!』
ケンは、これが好きなのよね^^;
お座り!と言われると、本当にその場にお座りするの。
『おじゃましまぁ〜す^^』
『お^^ 美里ぉ〜♪』
「きゃぁ〜っ!!リサさぁ〜ん^^ 抱きっ♪」
『おす^^ コー♪』
「ちっす!先に飲んでます♪」
『おや^^ 香奈ちゃんも来てたのねぇ^^』
「待ってましたよぉ^^ リサさんと飲むの久しぶり!」
やいのやいの。。で、2時間経過。。
この2時間は、ケンと美里が酒の肴^^
「俺が彼氏だったら、絶対に姐さんを放っておかないっす!」
『そう?でも。。あたしが龍平を放っておくかもよぉ^^』
「それでもいいっす!」
『っていうか。。ねぇ? コーさぁ、何寝てんの?』
コー撃沈。。
顔を真っ赤にして壁にへばりついている。。
「あたし、そろそろ帰ろうかなぁ。。」
『ん?香奈んちってどこだっけ?帰り大丈夫なの?』
「結構近いんですよ^^ タクってもたいした金額にならないし」
『なら安心ね^^ えっと。。コー、こいつどうする?』
「とりあえず、起すか?」
「おいっ!コー!起きろーーっ!!」
むにゃむにゃ言いながらコー起きる。
「寝るなら隣の部屋で寝ろぉ。。」
「シャワー浴びるかぁ?」
周りの声なんて聞こえちゃいませんという感じに。。
のそのそ起き上がって、お部屋を移動する。。
「あいつ、どこ行ったんだ?ちょっと見てくる」
ケンが後を追う。
「おーい!その部屋はダメだってぇ〜!寝るならこっちさ来ーい!」
しばらくしてケン戻ってくる。
「あいつ親の寝室で寝てやがって。。」
『そういえば、ご両親は今日帰ってこないの?』
「はい^^ 旅行に行ってるんですよ」
『そっか^^ それで、ここが会場になったわけね』
「親には内緒ですけどね^^;」
『そっか^^』
『ねぇ?香奈、タクシー呼ぶ?』
「うーん。。駅近いし、駅前で拾います」
『じゃぁ、あたしが駅まで送るよ^^』
「わぁ〜い♪」
『それじゃ、送ってくるわねぇ^^』
香奈ちゃん帰宅。。
戻って4人で飲みなおす。。
やいのやいの。。で、1時間経過。。
「姐さーん。。俺じゃダメっすか?馬鹿は相手にしないってか?」
『そんなこと言ってないでしょ!ばかっ!』
そんなあたしと龍平のやり取りを見て、美里はケラケラ^^
この子は本当に笑顔が素敵。
周りを幸せな気分にさせる笑顔って素敵よね^^
ケンも本当に良い彼女を持ったものね。。正解よ♪
よく笑う子は、疲れるのも早いのか。。
美里が瞑想状態に入った。
会話の所々で、なんとなく相槌を打つけれど。。
そのタイミングが微妙にずれている。
マバタキして目を閉じると、しばらく目を開けない。。
オネムちゃんなのね^^ 可愛い^^
『ケン? 美里。。そろそろ寝かせてあげないと^^』
「あ、はい。。すみません^^;」
「美里〜?もう寝るか?」
「うーん。。だいじょぶ、だいじょぶ。。ふにぃ。。」
『あはは^^ ケン? 美里。。。。強制退去^^』
「かしこまりました^^」
美里はずるずる引きづられて、隣のお部屋へ。。
ケンがお布団を敷いている。。
お姫様抱っこをして、美里をお布団の上へ。。
なんか、キュんってしちゃった^^
襖をシュッとしめて。。ケン、再び参戦。
ここで紅一点となったあたし。
今晩はとことん付き合ってやる^^
この段階で、後輩たちが持ち寄ったビール、チューハイ等が
すべて空になった。。
そこで、あたしが持ってきたタンカレーの登場。
「姐さんって、タンカレー好きなんですか?」
『うん、ジンだったらこれが一番好き♪』
「他には何が好きっすか?」
『うーん。。そーだなぁ。。ブッカーズも好きだよぉ^^』
「なに?それって、何酒?」
「あ!俺知ってるわ。。それバーボンですよね?
めちゃアルコール度数強いですよね?」
『おぉ^^知ってるんだ^^うんうん。。60度以上あるかな?』
「ひゃぁ!すげーっ!火〜噴くなぁ、それぇ。。」
『火、噴いてみたい^^?』
「火でも水でも、ご要望とあれば何でも噴きますっ!」
『じゃぁ。。今度飲ませてやる^^遺書書いて来い^^』
「でぇ。。このタンカレー、どうやって飲むんすか?」
『んとぉ。。ロックね♪ ロックが一番おいしいのよ^^』
「よっしゃーーっ!」
すっかり体育会系のノリになった男2人。。
そうさせた紅一点のあたし^^;
「ガーーーっ!ノドが焼けるぅ。。」
「ちょっと水で割ってもいいっすか?」
『うんうん。。ムリすんなぁ^^』
「姐さんって、マジ、酒強いっすよねぇ。。
酔わせて落とそうなんて。。ムリだわなぁ。。」
『何それ?そんな計画があったわけ?』
「いや。。その。。計画変更っす^^;」
『何に変更よ?』
「俺が落ちるから。。介抱してもらうっす^^」
『放置してやるわ^^』
「おっ♪ 放置プレイもいいっすよねぇ!!」
『プレイを付けるな!あほっ!』
ケン、危険信号。。
目の焦点があってない^^;
『ケン?大丈夫?そろそろやめておきな^^』
「はい。。情けねぇ^^;」
『いいんだよぉ^^ムリして飲むもんじゃないって^^
自分の限界無視して潰れる方が情けないの^^』
「すまん!! 俺、もう寝るわ。。」
ケン、愛妻の元へ。。
「しめしめ。。これで姐さんを独り占めだ^^」
『じゃぁ。。さしで勝負するぅ^^?』
「勝負はイヤじゃぁ〜っ!」
『こらっ!しっ!隣で2人が寝てるのよ^^;』
ここからはテンションをグンと下げて。。
龍平とテーブルを挟んでヒソヒソ話。。
「姐さん、彼氏と離れてからもう1年でしょ?寂しくないんすか?」
『そりゃ。。寂しいけど。。』
「なんていうか。。したくなったりしないんすか?」
『はっ?』
「あの。。エッチを。。モヤモヤしたりしないっすか?」
『なっ、なに言ってるのよ^^;』
「いや、俺の元カノなんて、1ヶ月もしなかったら狂いそうになるって。
姐さんは、1年じゃないですかぁ。。」
『シラフでそんなこと言えるかぁ^^;』
「えっ!!まだシラフなんすっか!!ひょえぇ〜
もっと飲んでくださいよぉ。。自分だけズルイすっよぉ」
『わかった、わかった。。飲むから。。だったら酔わせてよ。。』
「うーん。。じゃぁ、一気!!」
『アホか君は^^;?そうやって酔わせるか?』
龍平。。
うーんとロダンの「考える人」がそっぽ向いたような形で、
しばし天井を見上げて思案中。。
「姐さんの横、行ってもいいっすか?」
『えっ?突然なに^^;?』
「ダメっすか?」
『うん。。いいけど。。変なことすんなよぉ。。』
もそもそっと立ち上がり。。
立ち上がったところで一旦身体の揺れを止め。。
若干前かがみになって、あたしの方へ移動してきた。
こいつ、結構酔ってるなぁ^^;
「姐さんって、前から思ってたんすけど。。」
『なによ?』
「嫌いだったらごめんです。。加藤あいに似てません?」
『んと。。誰?それ?』
「えっ?知らないんすか?」
『知らない。。芸能人?』
「女優っす。。マジで知らない?」
『芸能人分からないよぉ^^;テレビ観ないもん。。』
「えっ!! そうなんすか?」
『うん。。小さい頃から。。』
「さすがだ。。やっぱりお嬢は違う。。」
『誰がお嬢だ^^;』
テレビネタもダメかぁ。。と、
再び考え込む龍平。
なんだ?この子は話題を探してるのか?
「姐さん、すげぇいい匂いすっよね。。何付けてるんすか?」
『んとぉ。。今日はエルメス。。地中海の庭だよ^^』
「んと。。。。分かんね^^;」
「俺、全然ダメっすよね。。男の色気ないっすよねぇ」
『ぷっ!何それ?ハタチのガキんちょが色気も何もないでしょ^^;』
「でも、テクはあるんすよ!」
『何のテク?』
「エッチの。。」
『あっそ』
「うわぁ。。ダメだぁ〜、全然ダメだぁ。。」
うな垂れる龍平を見てたら。。
とっても可愛くなって^^ちょっとキュんっとなってしまった。
母性本能なのか。。ダメダメ君にホロっていっちゃう感じ。
シラフとは言ったものの、本当は結構酔っていた。。
母性本能といたずら心が混ざり合わさって。。
自分でも信じられない行動に。。
『龍平?』
「はい?」
龍平がボヤっとした視線のまま
あたしの方に顔を向けるなり。。ちゅっ♪
龍平の唇に軽くキスをした。。
とっさに、龍平が顔を遠ざけた。
「やべぇ。。姐さん、すみません!俺、そんな。。」
『ばかっ。。謝るな。。』
「いえっ!すみません!本当にごめんなさい。。」
『よしよし^^もういいから^^』
そう言って、龍平を引き寄せて。。ぎゅっと抱いた。
龍平の気持ちには気づいていた。
龍平がサークルに入ってきた当初から、分かっていた。
6月くらいだったかな。。一緒に飲んだよね。
入部当初はやけに元気な奴という印象だった君が、
徐々に色褪せるように後退していくようで。。
それが気がかりで、あたしから飲みに誘ったのよね。
高校までは誰にも負けなかった。。
常に学校のトップだった。。天才と言われて育ってきた。
それが、大学に入ったらただの人になってしまった。。
本当に悔しかったんだろうね。。
あたしの前で泣きながらそう言ってたね。
『ねぇ?もう負けを認めたの?
仮に負けだとして。。あなたの価値ってそれでなくなっちゃうの?』
「いえ。。」
『上とか下があるとしてね、じゃぁ上に立ったらどうなるの?』
「優越感とか。。」
『優越感に、それほどの価値があるの?』
『たかだがテストの点の良し悪しでしょ?
それで味わってきた優越感でしょ? 人の価値ってそれだけ?』
「いえ。。」
『今あなたは初めて挫折したのよ。。
そこからどうやって身を起すか。。
挫折や失敗をどう次に生かすか。。そこに真価が問われるんじゃない?』
「はい。。」
『じゃぁ、起き上がりなさいよ。
上とか下とか、そんなチンケな世界にいないで。。
もっと大きな世界に行きなさいよ。。あなたの真価見せなさい』
龍平もあの時のことを思い出してたのね^^
ぎゅっと抱きしめて、しばらくお互いに黙っていたら。。
「姐さん。。」
「俺、あの時に生まれ変わった気がします。真価見せろって言われて」
『うんうん。。分かってるって^^』
龍平、斜に構えて人を見下す感じだったのに、
見事な転身よね^^壊れキャラ^^
「俺、友達いなかったんすよ。。高校まで。
でも、自分が変わったら、周りもこんなにも変わるんすね」
『点数かき集めるよりも。。ずっといいでしょ?
友達は財産だからね。。』
「今の自分、めちゃ好きっすよ^^」
『よしよし。。いい子^^』
さらに、力を入れてぎゅっと抱きしめた。。
普段はなんだかんだ悪態をついてるけれど。。
本当は、この子が可愛いの。
「うわ。。姐さん、マジやべぇ。。」
『何が?』
「胸。。マジ柔らかいっす。。」
『そう? 触りたい?』
「えっ!マジっすか?」
『ばか。。ウソだよ』
「ってか。。やべっ。。勃っちゃった」
『えっ^^; ホントに?』
「えぇ。。そりゃもう。。」
いたずら心炸裂。。
時間も時間だし。。アルコールも入ってるしで。。
ここからの展開に対して、事前に自己弁護^^;
『どれどれ。。』
龍平の股間へと手を伸ばしてしまったあたし。。
「うわっ!」
『ホントだ^^ すごいことになってるねぇ^^』
手の平をピトってあてがっただけだったけど。。
龍平のソコの熱が即座に伝わってきた。。
手の平全体に伝わる、その存在感と熱。。
その熱によって炙り出されるように。。
身体の奥底から何かがジュワっと染み出すような感覚。
中指の先で。。
龍平のソコを、下から上へ。。
「マジやべぇ。。それだけで出ちゃいそう。。」
『何?早漏なの?』
「違いますよ。。姐さんの手がソコにあるって思うだけで、
もう出ちゃいそう。。」
『じゃぁ。。出すか?』
あぁ。。あたし酔ってる。。
どうかしてるよぉ。。後輩にこんなこと。。
でも、一旦タガが外れたら、自制心なんて機能しないの。
『こんなんでも出ちゃうの?』
「マジ、出ちゃいます。。」
『そっか。。。。出していいよ』
自分の口から出たセリフ。。
耳を通して再び自分に戻ってきたときに、
その響きの淫靡さが数倍になって、身体の中で膨らんだ。
火に油を注ぐが如く、さらにいたずら心が首をもたげる。
「マジっすか?でも、かなり恥ずかしいんっすけど」
『じゃ、やめるか?』
「悪魔やぁ。。この人、悪魔やぁ」
『ふっ^^ 今頃気づいたか。。』
「あのぉ。。リクエストしていいっすか?」
『えっ?何?』
「えっとですねぇ。。」
『うん、何?』
「怒んないって約束してくれますか?」
『男らしくないわねぇ。。何よ?』
「んじゃ、言います。胸、触ってもいいっすか?」
『ぷっ!触る勇気あんの?』
「ひゃぁ。。姐さん、マジこえぇ。。」
『いいよ。。でも、服の上からね』
「マジっすか?マジ触っちゃいますよ?」
『2度も同じこと言わせんな』
子供みたいだなぁ。。
龍平は、女の子の経験があるのかなぁ?
さっきは、さも経験豊富なような言いっぷりだったけど、
女の子の扱い方、分かってないよなぁ。。
「ごっつぁんです^^あ、それから。。もう1つ」
『何よ?まだあるの?』
「俺のチンポ。。直で触ってもらっていいっすか?」
『なっ!それはイヤ^^;』
「ケチ。。」
『ふーん。。そう言うか。 なら、胸も取り消し』
「あーーっ!そんなぁ!!」
『しっ!!! 大声出すな!!』
「すんません^^; んと、チンポはいいです^^;」
『よしよし^^ 良い子^^』
ちゅっ♪
龍平のほっぺたにキスをして。。
人差し指と中指で龍平のソコを軽く挟み込むようにして、
下から上へと。。その形を確かめるように撫で上げる。
撫で上げるたびに、龍平のソコは脈打ち、硬さが増していく。
龍平の手が恐る恐るあたしの胸元に近づいてきた。
まだ触れていないのに、あたしの全身が泡立つ。
子宮の辺りがボワっと暖かくなって、腰がゾワゾワする。。
龍平のソコは、ズボン生地の伸びの限界まで中から押し上げ
それでも、まだ、さらに飛び出そうという力を外へ向けて発している。
ソコの先端を、中指の先でクルクルクル。。
ビクッビクッ。。ソコとお腹が連動して波打つ。
龍平の手の平は、すっぽりあたしの右胸を包んでいる。
愛撫というよりも、胸の形を確かめているような動き。
とってもモドカシイ感触。。
もっと直接的な刺激が欲しい。。
でも、そのたどたどしいタッチでも、あたしを濡らすには十分だった。
「姐さん、ちょー柔らけぇ」
『龍平、ちょー硬い^^』
「あぁ。。幸せ。。生きててよかった^^」
『あんたさ。。元カノとはよくエッチしたの?』
「えっ。。なんでですか?」
『うーん。。あまり慣れてないっぽい』
「あちゃぁ。。分かりますか?」
『まぁ〜ね。
子供がお母さんのオッパイ触ってるみたいだもん』
「いや。。ぶっちゃけ、俺、童貞なんすよ」
『え?だって、さっき。。元カノは1ヶ月エッチ我慢できないって』
「あ。。あれはウソっす^^;」
『何よ?そうなの?』
「元カノって言っても高校の時の彼女で。。
俺、すげぇオクテで、エッチする勇気なかったんすよ」
『そーなんだぁ。。』
「オッパイ触るのも、これで3回目なんですよ。。」
『それにしちゃぁ。。ずいぶん積極的だったよね^^;』
「いや。。そりゃもう。。清水の舞台ってやつです^^;」
『飛び降りちゃったんだ^^』
やっぱりねぇ。。
目隠しされて、闇雲に敵陣に猛進してくる雑兵のようだったのに、
いざ、目の前の敵に遭遇して。。それが敵の大将だと知ったら。。
腰を抜かして、手当たりしだい周りの小石を大将にぶつけている。。
そんな感じだったよ^^ 戦地に赴くの、初めてでしょ?って感じ。
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『んと。。胸以外は触ったことあるの?』
「ないっす^^; 例えば、おま。。んこですよね?」
『はっきり言うな^^;』
「すんません^^;」
『そっかぁ。。。ホントに童貞なんだぁ』
童貞という響き。。。
これも、火に注ぐ油となって自分に戻ってきた。
この子に対して、女体の何たるかを教えたくなった。
ガツガツ触ってこられたら、恐らくテンションが急降下してた。
胸を触ってもいいよと言った時、あたしは愛撫を想定していた。
でも、龍平のそれは、愛撫とは程遠い。。
持てる勇気を最大限に振り絞って、やっと手を胸に置いたという程度。
それがとても可愛らしく。。母性本能をくすぐる。
この場であたしのすべてを見せ、触らせてもいいと思った。
でも、状況を考えると。。
もし隣で寝ているケンや美里が起きてきたら。。
別室で寝ているコーが起きてきたら。。
そう考えると。。こうやって胸を触らせるのが限界。
『ねぇねぇ?ホントに出ちゃいそう?』
「はい。。その予感が。。」
『よし。。出せ^^』
「うっす♪」
3本の指を使って、ソコを優しくつまんで。。
ズボンごと上下にしごく。。
人差し指だけをソコの先端に乗せて。。
先端はクリクリ。。他の指で全体を上下に。。
龍平の手は、相変わらず単調なリズムで乳房全体をニギニギ。。
アンダンテ。。くらいかな。
メトロノームのような正確な動き。。
どのくらい時間が経ったんだろう。。
お互いに無言のまま。。
お部屋の中には、お互いの衣服が擦れる音。。
そして、時計の針が時を刻む音。。
龍平のアンダンテのリズムに変化が出てきた。。
すっと速度が落ちて。。ラルゴになったと思いきや。。
むにゅむにゅむにゅっと、思い出したように速度を上げ。。
しばらくして、また、パタっとフルストップ。
おや。。今度はレガート^^ この触り方は好み^^
あれ?。。デクレッシェンド。。
変化を付けることを覚えたのかしら。。
あれれ。。でも、またフルストップ。。
あっ!落ちた!
突如。。龍平の手がストンと下に落ちた。
ストンと落ちて、あたしの太股の上に。。
え?もしかして、そっちを。。触るの?
うわ。。それはマズイ。。
あたし結構濡れちゃってるし。。
今は、もう拒む自信ないし。。
が、それは杞憂だった。
ストンと落ちた手は。。そのまま動かず。
あたしの手の中の「彼」は。。みるみる萎んでいく。
『あれ?龍平? ねぇ?』
「。。。。」
『ねぇ?』
「。。。。」
スースーと寝息をたてている。。
こいつ。。。寝やがった。。まったく。。
そのまま龍平を横にして。。
さて、あたしはどうしたものか。。
そろそろ終電はなくなる頃だろうし。。
このまま一人で朝まで飲むのも悲しすぎる^^;
腹いせに、龍平の枕もとで派手にオナってやるか!
なんて。。そこまであたしは変態にはなれない。
とりあえず。。
あたしも寝転んで。。
残ったジンをチビチビ飲みながら、読書でもするか。
バッグの中から読みかけの本をゴソゴソと取り出し。。
うーん。。
煌々と電気が付いてちゃ。。龍平も寝苦しいかも。
とりあえず電気は消しておくか。。
廊下の電気が付いてれば、その灯りで本は読める。
電気をパチンと消して。。
廊下から漏れてくる灯りを求めて、その灯りの筋の方へ身体を向ける。
龍平に脚を向けて、ケンと美里が寝ている部屋に頭を向ける格好。
かなり古い本。
吉行淳之介著「浮気のすすめ」
こんな一節があった。。「女性は楽器であるか」
太鼓のバチは太鼓に恋する。
マンドリンの弦は弾く指に恋する。
女性は楽器であって、弾き手によって、
良い音色も悪い音色も出すものだ。。
ふむふむ。。
確かに、女と男の関係で言えば、女は楽器なのかも。
抜群の演奏技法を持つ奏者の手に委ねれば。。
いくらでも良い音色が出るものね。
バイオリンの弓で弦を滑らせるように。。
繊細な指先で鍵盤を弾くように。。
太いバチで、ズンズンと叩き込むように。。
女は楽器かぁ。。
なんか、とってもエロチックな響き^^
15,6ページほど進んだあたりで、
あたしにも睡眠のお誘いがかかった。
敢えて寝まいと抵抗する必要もなく。。
そのまま本に頬を乗せるようにして、眠りの淵に引き込まれていった。
ケンがあたしの横で寝ている。。
あれ?美里は? 美里と一緒に寝てたんじゃなかったの?
じっとあたしの顔を覗き込んでいる。。
ケンに言葉を投げかけたいのに、声が出ない。。
ケンの顔が徐々に近づいてくる。。
えっ!えっ!ちょっと待って。。何?
わっ。。顔がくっついちゃう。。
ねっ!ちょっと!美里がいるでしょ! それはマズいでしょ!
はっ!
やっと身体に自由が戻り、バッと頭を上げる。。
暗闇にぼんやり浮かぶお酒のボトルの陰。。
カチ、カチ、カチと。。時計の音。
ケンの顔などどこにもない。。
はぁ。。夢かぁ。。
びっくりしたぁ。。
しかし、あたしってば何て夢見てんだろ。
龍平のせいで、すっかり色ボケしたか^^;?
カチ、カチ、カチ。。
カチ、カチ、カチ。。
今何時なんだろう。。
ちょっと身体を起こして、壁に架かっている時計を見る。
んとぉ。。3時半?
カチ、カチ、カチ。。
カチ、カチ、カチ。。
コショコショコショ。。。
んっ。。
ちゅっ。。はっ。。
ん?なんだ?
ケンと美里? 起きてるの?
襖の向こうから聞こえてくる。。
聞き取れないけど、寝息などではないのは分かる。
話し声のような。。
はっ。。 んっ。。
話し声のような?
え?違うよねぇ?
あんっ。。
違うねぇ。。これは。
いくら愛し合っている者同士と言えども、
「んっ」とか「あんっ」だけで意思疎通ができるわけない。
これは会話ではない。。単に声だ。。
しかも。。この声が出る場面は、一つしかない。
あららぁ。。。
やってますかぁ。。
襖一枚隔てた向こうで。。なんとも。。
聞こえない、聞こえない。。
あたし、また寝るし。。。何も聞こえない。。
再び本に頬を乗せて。。寝る態勢に入る。。
ちゅっ。。
んっ。。 ぁん。。 ィやっ。。
眠くなーる。。眠くなーる。。眠くなーる。。
やだ。。声出ちゃう。。
眠くなーる。。眠くなーる。。眠くなーる。。
んんっ。。。あっ。。気持ちいい。。
うぅ。。全然眠くならない。。
参ったなぁ。。
頬杖ついて、襖を睨む。。
これが、あたしができる最大限の抗議。
うぅ。。始発まではまだずいぶんと時間がある。
どうしたものかぁ。。
襖の向こうから聞こえてくる悩ましい声。。
そして時計の音。。
時計の無機質で正確なリズムに。。
ソプラノの不規則で艶っぽい肉声。。
全く質の違う音のコラボレーション。
そこに、新たに別の音が加わった。
あたしの足元の方で。。
なにやら、ゴソゴソと音が。。
あ、そういえば、そっちに何かが転がってたっけ。。
あたしの愛撫で寝たばか者。。
そのばか者。。
ノソノソ床を這って、あたしの真横にやってきた。
「姐さん。。」
『しっ!!!』
とっさに、龍平の口を手で塞いだ。。
もう一方の手を使って。。
襖の方を指さして。。小刻みに首を横に振る。
首をかしげる龍平。。
目をパチパチさせて。。
しばらく眉をひそめてじっとしている。。
んっ。。あっ。。
龍平の目がカッと大きく開いた。。
そして、女の子みたいに、自分の口を手で押さえて。。
頭を大きく上下に振って。。事態を把握したらしい。。
依然と続く、楽器の音色。。
たとえるなら。。美里の声はバイオリンかな。。
ピチカートの音。。
しばらく2人して。。その演奏に耳を傾ける。
ステージ前、S席っといったところ。。
龍平が携帯を取り出して。。
なにやら打ち込んでいる。。
【やってますねぇ】
コクコク。。うなずくあたし。。
【さっきから盗み聞きしてたんですか?】
貸せ!とばかりに龍平から携帯を奪って。。
【ばか!困ってるんだよ!】
【マズイっすね。。下手に動けませんよね】
コクコク。。。
【やべ。。またチンコ勃ってきちゃった】
キッ!と睨んで。。
【勝手にしろ!もうやってやんない】
【すんません。。反省してます】
はっ。。あーん。。
【まだ挿入はしてないですかね?】
コクコク。。
【挿入までいきますかねぇ?】
【知るか!】
【ですよねぇ。。】
2人して何やってるんだろ。。
他人のエッチに耳をソバダテテ。。
でも、安っぽいアダルトビデオなんかよりもずっとリアルで。。
こんなの一人で聞かされたら。。気がおかしくなっちゃう。。
その意味では、龍平には感謝かな。。
龍平が、ジンのボトルを持って。。
音をたてないようにグラスに注いだ。。
すっと耳元まで顔を寄せてきて。。
「姐さん、ゆっくり移動しません?」
『そうね。。』
「そっと音立てないように、逆サイドまで」
『うん、分かった』
ゆっくりと半身を起こし。。
慎重に膝を立て、そぉ〜っと膝を伸ばし立身する。
その途中、膝がパキン!と鳴った。
しまった^^;と思い、体勢をそのままに、しばらくフリーズ。
うっ。。あっ。。
襖の奥の声が、気づかれていないことの証。
そっと、そっと。。
抜き足差し足で、襖とは逆サイドへ。
ここまで来れば、万が一ケンと美里が行為を終えて、
あたしと龍平が寝ているか確かめる為に、あの襖を開けたとしても。。
襖の前で、2人揃って頭を並べているよりは不自然ではないだろう。
「飲んでなきゃ、やってらんねぇ。。」
『ホントね^^;』
龍平と交互に。。グラスに口をつけ。。
瞬く間に1杯を飲み干す。。
そして、またグラスに新たに注がれる。
そうやって飲み交わすうちに。。
一旦覚めた酔いが、再びもどってきた。
龍平が突然。。あたしのほっぺにキスをしてきた。
キッと睨んで。。しばらくじっと見て。。
なんとも言えない、屈託の無い笑顔。
怒る気も失せて。。ついつい微笑んじゃう。。
龍平、安心したのか。。再び、ちゅっ♪
続けざまに。。あたしの側面に抱きついてきた。。
『こら。。』
「姐さん。。もう俺我慢できないっす」
『我慢しなさいって。。』
「お願いします。。おっぱい。。」
『お前、寝るくせに』
「もう寝ません!」
『でも、もう触ってあげないよ』
「いいです。。俺が触ります」
『え?自分のを?』
「じゃなくて、姐さんの。」
『まったく。。』
この返答は。。OKと受け取られるのが普通よね。
では早速、という感じに龍平の手が伸びてきた。
また、さっきみたいな。。単調な。。
「姐さん。。ブラジャー外してもらっていいですか?」
『自分で外せないの?』
「俺、外したことないんすよ」
やれやれ。。本当に手のかかる子。。
後ろ手にホックを外し。。ゆっくり肩から抜いて、
Tシャツの前からスルっとブラを抜き取った。
恐らく、ブラを取ったことで。。
龍平の手の平に、乳首の突起の感触が伝わったのだろうか。。
それまではただ手の平で包むような動きだけだったのに、
乳首に指先を這わせるように。。動きが変わった。
これは人間の本能なのね。
乳首に意識が集中するのは、本能なのね。。
指先でコリコリ。。コリコリ。。
Tシャツの上からでも。。その刺激は鋭く伝わってくる。
目を閉じて、そこの刺激に意識を注いでいる自分に気づいた。
龍平の手が、あたしの胸から離れた。。
その手は背中に回り。。腰に絡みつき、やがてはお尻に。。
あたしは、黙ってそれを許した。
お尻全体を大きくつまむように。。
お尻から太股の付け根までを往復して。。
手の平に下着のラインを感じたのか、
そのラインを伝って。。お尻の奥まで指が落ち込んでくる。
そのまま進むと。。あたしの濡れた場所。
龍平の腕を掴んで。。
首を左右に振る。
捕まった手は、その場でじっとしているが、
指先だけは、微妙に前後に動いている。。
指が伸びきった時に。。
その指先はあたしのアナルを通り越した所まで達する。
下着越しであれば、たぶん、そこの熱を帯びた湿りは指先に伝わるはず。
まだ龍平の手はスカートの上。。
「姐さんの。。なんか熱くなってます」
コツンと。。龍平にゲンコツ。。
「姐さん。。ここも触りたい。。」
うーん。。。困った。
あたしだってできることなら触ってもらいたい。
ステージ前、最前列の特等席からは幾分後退したと言えども、
襖の奥からの美しい演奏は未だ聴こえてくる。
そんな非日常の中、お酒も入ってほろ酔い。
あたしの楽器も。。調音済ませてスタンバイだもの。。
あたしの楽器に、ミュート機能が付いてれば。。
『ちょっとだけなら。。』
思わず出てしまったセリフ。。
「下着の。。?」
『上からよ』
「ですよねぇ。。」
わずかに理性が働いた。。
龍平の手の拘束を解いた。
頭1個分ほど、龍平が身体をあたしの下半身の方にずらした。
そして、龍平の手がスカートの中に入ってきた。
その手は太股の内側を這い上がり。。そして付け根へ。。
セックス経験がない子って。。こうなんだ。
核心に至るまでの間、色々と寄り道する場所がある。
性感帯と言われる場所。。経験のある男性ならば、一応、そこにも手を止める。
龍平は違う。。猪突猛進のごとく。。核心までノンストップ。
オリモノシートなどの小細工をしていなかった。
龍平の指が、下着の表面に触れた。。
そのまま、指は動かない。。
「なんか、濡れてます。。」
『それが愛液ってものなの。。おしっこじゃないのよ』
「愛液って初めて触った」
『ヌルヌルしてるでしょ?』
「はい。。」
スルっと手が抜けたと思ったら。。
その指先を自分の鼻先まで持っていった。。
とっさに龍平の手をねじ伏せて。。ゲンコツ!
「匂いってしないんですね。」
『もうっ!変態!!』
「味はどうなんだろ」
『お前ぇ〜。。。殺す』
童貞君の好奇心には参る。。
再び、ゴソゴソとスカートの中を這い上がる手。。
やっぱり、現場直行。。
濡れている所をしきりに引っ掻いている。
なんだかくすぐったい。。
「クリトリスってあります?」
『あります?ってどういうこと?。。なかったら悲劇よね』
「どこにあります?」
『探してみ』
龍平の指。。前後左右に動き回っている。
さすがに位置関係は分かっているようで、
熱いヌメリが湧き出る所を起点として。。溝を伝って指先が降りてくる。
もうちょっと。。もうちょっと降りてきて。
あれれ?迷子になった?
再び指が起点へと戻る。。
そうね。。迷ったら元に戻る。。基本ね。
頑張れ^^
そうそう。。そのまま真っ直ぐ降ろして。。
もうちょい。。あ。。行き過ぎ。。
「分かんない。。直でいっていいっすか?」
『下着の中ってこと?』
「はい。。」
やれやれ。。
いいよ。。のサインの代わりに、両脚をすっと開いた。
龍平の指。。再び基本の位置へ。
そこから真横に移動して。。
下着の淵から裏側に。。指が潜入。。
うっ。。
やっぱり直でいかれると。。。刺激が強い。
いそがしい龍平。。再び指を抜いて。。
「すげ!マジ。。ドロドロになってる!」
『もっと綺麗な表現ないのか!』
「見事な潤い」
『70点』
判で押したように同じ動作。
そのドロドロの場所。。その窪みには目もくれず。。
溝を伝って。。指が下りてくる。。
そこは。。尿道口。。もうちょいよ。。
そうそう。。もうちょっと下。。
そこじゃないって。。もうちょい下だって。。
あーーっ!じれったい。。
思わずクイっと腰を上げて。。
自らクリを龍平の指にくっつけた。。
はうっ。。。
龍平の指がそこで止まった。。
ゆっくりゆっくり。。クリの周りを動いている。
指の周回の周期に合わせるように、反射的に腰がビクビクと律動する。
くぅ。。。すごい刺激。。
龍平がぐっと顔を近づけてきて。。
あたしの耳元で。。
「ここ?」
『うん。。』
「すげぇ。。コリコリしてる。。気持ちいいんすか?」
『うん。。ヤバイくらい。。』
「結構堅い。。」
『男の子のおちんちんと同じだもん』
「見てみたい。。」
『ダメ』
「どうしても?」
『今はダメ。。』
「じゃぁ。。今度はいいですか?」
『うん。。』
「マジ!やった!」
「あぁ。。すげぇ。。すげぇ濡れてる。。」
『だって、マジでヤバイもん。。』
「ヤバイって。。イっちゃいそうってこと?」
『うん。。』
「イカせてもいいっすか?」
『ダメだよぉ。。声出ちゃうもん。。』
なおも止まらない指先の動き。。
そろそろストップかけないと。。今なら、まだストップかけられる。。
止めるなら今。。
あぁ。。でも、すっごく気持ちいい。。
もうちょっとこの快感を味わっておきたい。。
あぁ。。でも、もうそろそろ。。
そんな、官能と冷静の行ったり来たりをしていたら、
龍平がぐいっと顔を近づけてきて。。
唇を塞がれてしまった。。
あたしの唇を割って入ってくる舌。
なんの躊躇もなく受け入れ。。あたしも舌を絡める。。
あぁ。。今ストップしないと。。
ここを逃したら、自分の意志では引き返せなくなる。
はぁ。。気持ちいい。。
腰が抜けちゃう。。身体が溶けちゃう。。
『ねっ。。もうやめて。。』
「もうちょっと。。」
『もうヤバイから。。お願い、イッちゃうからやめて。。』
「俺が口塞ぐから。。声漏れないように。。」
『ダメだよぉ。。もうヤバイ。。ねっ。。お願いだから。。』
「姐さんのイクところ、見たいっす」
『ダメ。。ホントに。。もう我慢できない。。』
「姐さん。。イって。。」
『ダメッ!。。あぁ。。ヤバイ。。お願い、もうやめて』
「姐さん。。」
ぎゅっと抱きしめられた。
それが分厚い壁のシェルターの中に身を隠したような錯覚を呼び起こし、
バラバラになりそうな身体のパーツを、しっかり繋ぎ止めてくれる。。
そんな、漠然とした安堵感を呼び起こし。。あたしは龍平の胸に顔をうずた。
『んっ。。んっ。。』
『龍平っ。。うっ。。ねっ。。ダメ。。もうイキそっ』
「イって。。イっていいよ」
『んーーっ。。ダメっ。。ヤバイっ。。ヤバイっ』
「姐さん。。すげぇ綺麗だよ」
『龍平っ。。あっ。。イクっ。。イクっ』
「姐さん。。俺、愛してます。。姐さんを愛してます」
龍平の指のひと掻きの度に、グイっ!グイっ!とメーターが上がっていく。
意識が頭のてっぺんから、さぁ〜っと加速して抜け出していくような感覚。
お腹の奥から、細胞一つひとつを細かく激しく振るわせるような泡立つ感覚が、
池の中に落とした石から広がる波紋のように。。やがて全身に行き渡り。。
そしてその波紋が束になって集まって、頭のてっぺんに向かって一気に押し寄せる。
『龍平っ。。龍平っ。。イクっ、イクっ、あっ。。イっ。。』
『んーーーーーっ!! 』
このあと数十秒間の記憶がない。。
ほんのちょっとだけ。。失神したのかもしれない。。
気がついたら、龍平の腕の中にいた。。
なんだかんだ言っても、こいつは男なんだなぁ。。
そして、あたしは女なんだ。。
こうして腕の中に抱かれていると。。それを実感する。
「姐さん。。すげぇ可愛かったっす」
『うるへー』
「初めて触ったのに、イカせることができた。。」
『イってやったんだよ。。』
「あはは。。いつもの姐さんに戻ってるし」
『お前、絶対にこのこと人に言うなよ。。』
「言いませんよ!絶対に言いません」
いつのまにか。。襖の向こうの演奏会は終わっていた。
思いがけずのジョイントコンサート。。
今晩は、2つの楽器が競演。
あたしの演奏者は、今晩初めて演奏した。
初めての演奏にしては、なかなかの腕前。。
それとも。。あたしが名器なのか^^ なんてね。。
龍平が元の位置に戻り。。「二人は」何もなかったかのような構図を作り。。
あたしは、イッたおかげで深い眠りに。。
『おはよー!』
「うぅ。。頭痛いぃ。。」
『コー大丈夫?お薬、あげようか?』
「あぁ。。助かります^^;」
襖が開いた。。
出てきたのは、美里。
『美里♪ おはよ^^ 昨日はよく眠れた?』
「はぁ〜い^^ ぐっすり^^」
『そっか^^』
龍平。。まだ寝てるし。。
ん? 何、この子。。手を口元に置いてるし。。
まさか、こいつ。。寝ながらあたしの匂いを?
ササっと龍平に近づいて。。
みんなに気づかれないように。。手をどけた。
『ケン^^ おはよ^^』
「姐さん、おはよございます!! 元気っすねぇ♪」
『よく眠れた?』
「はい^^」
『そっか^^ じゃぁ。。お座りっ!!!』
「えっ!! なんでお座りなんですかっ??」
『いいからっ! はいっ! お座りっ!』
「はいっ!ワンワンっ!!」