私はT大学の研究室に所属している大学院生です。
大学構内の一室で飲み会が開かれた夜、
少し早めに会場を抜けた私は、
同じ建物内にあるラボに戻ってきました。
帰り支度をして、
上着をコート掛けから取ろうと顔を寄せたとき、
すこし鼻を突く、甘い匂いに気づきました。
頭を突っ込んで嗅ぐと、隣に掛かっていた、
トレンチコートがその源のようでした。
ハンガーからは外さずに、服の裏地に鼻を近づけると、
牝臭い芳香で息が詰まるほどでした。
どうやら、同級生の女の子、Tさんの着衣のようです。
コートは脱いで、本人はまだ会場で飲んでいるのでしょう。
Tさんとは、ラボが一緒になって以来、2年ほどの付き合いです。
顔立ちが整っていてスタイルも悪くないので、
研究室の男性の間では人気があり、
性的な会話では格好の標的にもなっていました。
私自身、一時は本気になりかけたのですが、
Tさんに常に彼氏がいることと、
彼女の勝気な性格から尻込みし、
近くを通った時の甘い匂いや、
偶然の接触をおかずにして、
いやらしい妄想をするばかりでした。
特に匂いは、研究で徹夜した翌日などにはかなり強く、
また香水は付けていないようで、
獣じみた甘い体臭が漂ってくるようなことが何度かありました
(これがなかなかに下半身にクる匂いで、
大抵はトイレに直行する羽目になります)。
結局Tさんとは、友人のひとりとしての交友はあっても、
それ以上はありえない関係でした。
さて、酔っていたためでしょうか、急にムラムラして、
収まりがつかなくなってしまいました。
時間はさほど遅くなかったのですが、
皆飲み会にいっているようで、ラボには私一人でした。
それを確認した上で、照明を全て落としてから、
鼻息荒くコートの匂いを嗅ぎ続けました。
肌には直接触れないコートでありながら、
Tさんが洗わずに着続けてきたらしい上着は、強く匂いました。
まだTさんがいる大学で、
部屋を暗くして着衣の匂いを貪るという異常な状況に、
私は激しく興奮していました。
「気付かれるかもしない、バレたら身の破滅」
と思いつつも、背徳感からか、
ますます昂ぶっていきます。
同時に、ハンガーから外したらバレるかもしれないと、
妙に冷静に分析し、
そのままの体勢で行為に熱中しました。
いよいよ我慢できなくなり、
ファスナーを開けるのももどかしく、
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下半身を露出しました。
全く手で触れていないにも関わらず、
私は勃起していました。
髪や首筋が触れる、
襟元付近の牝臭い匂いがたまらなく下半身を刺激してきて、
同級生の洒落たトレンチコートを貪りつつ、
激しく男性器をしごくという変態行為に溺れていました。
Tさんの手首とひじ裏に触れていただろう袖口の裏地は、
スベスベとした化繊材でした。
はじめは、そこに手を差し入れ、
その質感を楽しんでいましたが、
昂ぶってくるにつれ、
そこに射精したい衝動に駆られました。
コート掛けに身体を寄せ、
半ば衝動的に我慢汁でヌメる男性器を袖口から挿入し、
密着するように外から握り込みました。
私の我慢汁に塗れた裏地は、掠るように先端を刺激して、
射精感が急速にこみ上げてきました。
ゆっくり引き抜くと裏地が糸を引き、
単なる擬似手コキという言葉以上に卑猥で、いやらしい光景でした。
さすがにバレることが怖くなり、
一旦止めて、ティッシュで鈴口を覆って再開しました。
しかし同級生の着衣を穢したという背徳感と、
Tさんの甘い体臭に自制心を失っていた私は、
最後は袖口で性器を搾って、
そのまま裏地に大量に射精していました。
案の定、大量の精液はティッシュから零れて、
裏地に染みを作ってしまい、
精液特有の臭いが付いてしまいました。
あのTさんが、
私の精液と臭いが付いたコートに袖を通すことを考えると、
また興奮してしまいましたが、
その日は極力元の状態に戻して、
退散しました。
翌日、Tさんは違うコートを着てきましたが、
特に態度に変化もなく、
コートの異常に気が付いたのかは良くわかりません。
女性はカンが鋭いと言うので、
コートの変化に気付いて捨ててしまったのかもしれません。
残念です。
それ以来、この秘密の変態行為に味を占めた私は、
Tさんの目を盗んでは、
彼女のひざ掛けやマフラーを持ち出して、
オナニーにいそしんでいます。
下半身を刺激するあの匂いは彼女が一番強く、
他の人ではあまり感じられないようです。
Tさんとすれ違う時、乗り合わせたエレベーター内で、
その匂いを嗅いでしまうと、
以前にもまして興奮してしまうので、
ある意味困っています。
Tさんは、もうすぐ就職で研究室を離れてしまうので、
その前に彼女の匂いつきの私物を、
何とか手に入れたいところですが…