冷めた目で見つめていた嫁


俺ネット中、嫁はソファーでゴロゴロしながら読書していたんだ。

なんか嫁の寝息が聞こえてきたんで、これ幸いと秘蔵DVDを取り出す俺。
PCのDVDドライブにセッティングして久々のシャドウセックスに意気込んだのね。
対戦相手は何年か前に買った、お気に入りの女優ベストシリーズの杉本ゆみか。

起動とともにシャドウ開始。
最初はゆっくり丁寧に基本を抑えたジャブ。
場面の盛り上がりとともに俺の股間も盛り上がっていく。
硬度を増すにつれてピッチも上がって行く俺ガイル。

何度も対戦した相手なのでフィニッシュタイムを合わせつつジャブジャブストレート。
右手でシャドウしつつも、残り香を隠すためのタバコに火を点ける。
さらにあらかじめ用意していたティッシュに左手を伸ばす。
1枚じゃあ破れるので2枚が基本だ。

右手に意識が行き過ぎて左手が疎かになったのか、ティッシュを一枚掴み損ねたんだ。

床下にハラリと落ちるティッシュ。

画面の対戦相手を直視しているので視線の片隅に映ったんだよね。
今思えばセコンドが投げたタオルだったのかもしれない。
止まらないシャドウ、フィニッシュブローも近い。
1枚のティッシュじゃ対処できないのは承知。

視線は画面、右手はシャドウ、座っている体を床に傾けつつ床下に落ちた1枚に左手を伸ばす俺。

(もうちょいなはず、もうちょい・・)

そう思いながらも届かない左手。

チラッと視線を外して床を見て場所確認。
再度左手を伸ばしていく。

そして伸ばした指先がティッシュに触れた瞬間。

「ハイ」

ティッシュを拾って嫁が俺に渡してくれた。

油断しきっていた間芝にドラゴンフィッシュブローが炸裂したかのよう。
あまりにもあまりな展開に俺のシャドウストローク急停止。
停止というか、思い切り踏み込んだ急ブレーキのためフィニッシュ寸前だった俺の股間が律動体操開始。
なんかドクドクと脈打ち始めたので渡されたティッシュと机のティッシュを併せて放出。

その間、嫁が覚めた目でというか、『冷めた目』でジーッと見つめていたんだ。

シャドウセックスを誰かに見られたのって中学生の時に親に見られた時以来(;´Д`)

俺が後処理をしている間に嫁は寝室へと消えていった。

どうしよう・・・。
誰かたすけてください(;´Д`)



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