友達の母親は著述家でノンフィクション作家です。
私が彼の家に行くと、母親はいつも二階の書斎に閉じこもったきりで、一度も顔を見せることはありませんでした。
物書きというのがなかなか大変な職業だという事を、私は彼の母を見て知りました。
夫とは別居中で、事実上別れているようです。
私と彼とは大学時代からの付き合いで、社会人になって十数年が経った今もお互いの家を行き来する間柄でした。
ある日、彼の家を訪ねると、珍しく母親が私の前に現れました。
期日の迫った書き物に追われて徹夜が続き、やっと今朝、書き終えたとか。
その安堵と疲労感が混じり合って、彼女はとろんとした目で私を見ました。
「ごめんなさいね。いつもお相手もできなくて」
「大変ですね、作家業も」
「そうなの。ストレスが溜まっちゃって」
友達はその時、用事で外に出掛けていました。
「どうぞ、私にかまわず、お休みください」
「ありがとう。でもちょっと付き合って」
そう言って彼女は棚から洋酒のボトルを取って来ました。
氷を入れたグラスを二個用意して、私たちはテーブルを挟んで座りました。
ちびちびと飲んでいると、そのうち彼女がうとうとし始めました。
髪の毛が額に垂れて、色っぽさが匂っていました。
元々きれいな人で、大学生の時に初めて彼の母親を見て、その瑞々しい容貌に思わず目を奪われたほどでした。
彼女から寝息が聞こえだしました。
二度ほど声を掛けましたが、なんの反応も返ってきません。
ソファの上で体が崩れ、スカートから脚が大きく覗きました。
私は立ち上がると彼女の背後にまわり、躊躇いながら首筋に手を当てました。
すると彼女が身じろぎしたかと思うと、私のその手を両手で挟みつけました。
顔を覗き込むと、目は閉じたままです。
見ているうちに私の中にムラムラしたものが湧き起こってきて、気がついたら私は彼女の唇に自分の唇を重ね合わせていました。
数秒の間そのままでいた私ですが、離れようとしたその時、彼女の舌が私の口の中に滑り込んできました。
二人は舌を絡み合わせました。
私は手を彼女の胸に伸ばして、そのふっくらと盛り上がったところを部屋着の上から掴んで、静かに揉み始めると彼女が私の方に胸を反らすようにしました。
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私は、いつ戻ってくるかしれない友人のことが気になりました。
そんな私の胸の中を見抜いたように、彼女はソファから立ち上ると、私の手を引っ張って通路の向うにある部屋まで連れて行きました。
そこは寝室で、部屋の中央に大きなベッドが置いてありました。
彼女はベッドの端に腰を下ろすと、私を引き寄せました。
私の中にちらっと躊躇いが生まれました。
彼女は友達の母親です。
しかしこちらを見つめる彼女の、成熟した女の媚を帯びた眼差しを向けられると、もはや抗うことなどとても出来ないと悟りました。
彼女は自分で着ている物を脱ぎ始めました。
下着一枚を残して裸になった彼女は、私を待ち受けるようにベッドに横になりました。
これまで衣服に締め付けられていた体は、丸みを帯びて豊かに膨らみ、下腹部だけが短い下着に固く覆われています。
私がその下着に指をかけ、脱がせようとすると、彼女がその手を押さえて、「ずるい。あなたも脱いで」とまるで若い女のような口調で言いました。
言われるままに私は裸になりました。
トランクスを取ると、彼女が私の腰のモノを眺めて、その先にキスしました。
「さあ、それでは」と、今度こそ私は彼女の腰から下着を引きずりおろしました。
腹部には少し贅肉がついてたわんでいますが、それが波打ちながらVゾーンに窪んでいったところを黒々とした体毛が覆っていました。
指先で体毛を掻き分け陰部を開き、さらに閉じた襞も開けると、私の目の前に彼女の秘所がぱっくりと開きました。
そこはすでに白濁した体液がねっとりと溢れ出しています。
私がその場所に舌の先を這わせると、彼女の手が私の頭を掴んで自分の方に引き寄せました。
私は舌の先が痛くなるほどその行為を続けました。
彼女は激しく身悶えし、荒々しく息をつきました。
頃合いと思って私が身を起こすと、彼女が自分から足を開いたので、私は両方の足首を掴んで持ち上げ、彼女の体をエビのように丸めて、剥き出しになった陰部の、陰毛が絡みつく襞の間に、上から私の硬直した肉を突き入れました。
彼女が家中に響き渡るような声を張り上げました。
その声は絶頂に昇り詰めるその時まで途切れることなく聞こえ続けました。
深い快楽の海の底にゆるやかに落ちて行った彼女は、私の耳元に囁きかけました。
「ありがとう。このことはいつまでも忘れないわ」
その気持ちは私も同じでした。