中学3年の頃の話。
時々遊んでいた写真部の男子に告られた。
友達でいる分にはなんの問題もなかったけれど、私には当時密かに想っている人もいたので、傷つけないようにと、「ごめん、考えさせてくれる?」と曖昧な返事をした。
次の日から毎日、「どう?考えてくれた?」と聞かれまくった。
「付き合えないならメールでもいいから!」
そう言われたけど、一度も返事を出さなかった。
次第に遊ぶことも少なくなった。
それからしばらく経った12月。
クラスの男子からクリスマスパーティに誘われた。
「Tも来るんだけど、来ねえ?」
好きだったT君が来るなら!と喜んで行くことにした。
着いた場所は写真部の子の家だった。
げっ!と思ったけど、他にもいるからいいか・・・と、気にしないことにしてパーティを楽しんだ。
子供らしくケーキとジュースをぱくついて、みんなで遊んだりして楽しい時間だった。
「ねね、オヤジのビールがあんだけど」
写真部の子がビールを持って来て、みんなで飲み始めた。
私も少しだけ飲んだ。
あっという間に酔っ払ってしまってへろへろに。
みんなも酔っ払ってへらへらしていた。
そしたらT君がいきなりプロレス技をかけてきた。
「なにしてんのさぁ~」
へらへらする私。
じゃれあってるうちに誰かに胸を揉まれていた。
「だ~れよ~~?駄目ですよ~~。踊り子さんに手を触れちゃいけませんよぅ~~」
(我ながら、どこでこんな台詞を覚えたんだか・・・)
「おっぱいはタダじゃないんだからね~~」
「へ~、じゃあいくら?」
「え~?500円~」
何を思って500円なんて言ったんだろう?
しかし、この一言がまずかったらしい。
「500円でいいなら俺、払うわ」
「んじゃ、1000円出したらもっとしていいんか?」
(何言ってるんだろう、この人たち?冗談なのに・・・)
するといきなり抱きかかえられて2階に連れて行かれた。
2階には夫婦の寝室があり、大きなベッドがあった。
私は勢いよくベッドに放り投げられた。
(もう、物じゃないんだから・・・痛いっつうの・・・)
後ろから羽交い絞めにされて身動きが取れない。
じたばたしても男の力には勝てなかった。
「ちゃんちゃららんらんらんらんらん♪ちょっとだけよぉぉ~~ん」
カトちゃんの『ちょっとだけよ』を口ずさみつつ、服のボタンを外していくT君。
あんた、こんなにスケベな人だったの?
どうせなら2人っきりのときに見せたいよー。
いや、っていうか写真部のあいつだけには見られたくないよー。
そういえば、あいつどこ行った?
そのとき隣の部屋から写真部のそいつがやってきた。
手にカメラを持って。
(馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿!何するつもりなんだよ!)
写真部は横でカメラマンよろしく撮影を開始している。
T君はノリノリで服を脱がしていく。
後ろで私を押さえてる男子は、服が剥かれるたびに奇声を上げている。
足をじたばたさせて抵抗したけれど、パンツもしっかり撤去された。
丸裸に靴下だけ。
シュールな格好だ。
準備万端とばかりに胸を揉みはじめるT君。
(痛い痛い!力任せに揉むなぁ!下手くそ!)
よっぽどさっきの写真部の方が気持ちよかった・・・。
「お前だけずるいなぁ~」
後ろから羽交い絞めにしている男子が不満を漏らす。
そしてそこらに転がっているワイシャツで私の手を縛り上げた。
「お前は右乳ね、俺は左もーらい」
左右から揉まれまくった。
写真部は相変わらずカメラマンに徹している。
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「なあなあ、これってセックスしてるように見えねぇ?」
みたいなことを言いながら私に覆い被さるT君。
「服着てたら見えないっしょ」
「そっか」
そそくさと服を脱ぐT君。
「これならどう?」
フラッシュが光った。
「お、いい感じいい感じ!」
T君は私の恥丘にちんちんを押し当てて擦りつけている。
上半身は別な手と舌が蠢いていた。
(とうとう私、やられちゃうのかな・・・でもT君ならいいか・・・)
と、覚悟したものの、なかなか挿入してこない。
(やり方が分からないのかなぁ?)
するとそれまで胸担当だった男子がいそいそとちんちんを出して目の前に持ってきた。
(デカ!T君よりデカ!何これ・・・)
「尺八って知ってる?ちんちん舐めるんだって」
(なぜかフェラじゃなくて『尺八』と言っていた)
口に押し当ててきたので、仕方なく舌を出してペロペロと舐めた。
(・・・しょっぱいし、なんか臭い・・・)
下半身担当は起き上がって割れ目の観察をしていた。
指で開いてみたり、つついてみたり。
カメラマンの写真部も下半身の撮影に熱心になっていた。
「なんかぐにょぐにょしててわからんな~」
胸担当が私にちんちんを咥えさせて腰を動かす。
(苦しい!苦しいって!)
声に出したくてもモゴモゴとしかならない。
下半身部隊が顔を近づけて、まじまじと見ている。
「ここが穴かなぁ?」
「入れてみたらどうよ?」
グリッと指がねじ込まれた。
「いったーーーい!!!!」
(マジ痛い!死ぬ!)
その瞬間、私はちんちん思いっきり噛んでしまった。
同時に反射的に蹴ってしまった。
私の蹴りはT君のみぞおちに見事にヒットした。
股間を押さえてうずくまる胸担当。
おろおろする写真部。
「解いて!」
やっと手が自由になった。
転がってるカメラを拾った。
私はくしゃくしゃになったワイシャツを羽織って部屋の隅に逃げた。
蹴られたT君は情けない顔でこっちを見ていた。
ちんちんを噛まれた男子はまだ呻いていた。
「あんたら、何考えてんの?」
「ごめん」
「ごめんなさい」
「う~~~」
なんかイライラした。
体は唾液で変な臭いがするし。
(なんなのよ!この下手くそども!)
「シャワー貸して」
今思えば、犯されかけた男子の家で悠々とシャワー浴びるというのもどうかと思うけれど、唾液臭いままで家に帰りたくなかったんだもの。
シャワーから出たら、居間で3人並んで正座していた。
口々に謝ってきた。
「ごめんなさい」
「学校には言わないで・・・」
「とりあえず言わないけど、あんたらがやったことは全部、このカメラに写ってるのを忘れないでよね」
こういうときは証拠品を持っているほうが強いわけで。
私は写真部を呼んで問い詰めた。
「私が付き合わなかったから、こういうことをしたの?」
「そうじゃないけど・・・」
「じゃあなんで写真を撮ったの?」
「好きだから・・・」
もうわけわかんない。
好きなら、写真とか撮ってないで、自分が真っ先にやりそうなもんなのに。
「嫌いになった?」
恐る恐る聞いてくる写真部。
「うん、大嫌い」
言い放ってやった。
すると半泣きの顔のまま、自分の部屋から箱を持ってきた。
「もう忘れます。これがあると忘れられないから」
そう言って箱を渡された。
重い!
箱を開けたら・・・恐ろしい数のストーカー写真。
どうやって現像したのか、ポスターサイズもあった。
カメラと一緒に学校の焼却炉へ捨てた。