学生の時、先輩の彼女(自分と同級生)と寝た日の思い出です。
その彼女は自分と同級生で、ちょうど先輩が就職活動で忙しかった時期に、同じサークルの同学年6人でよく遊んでいました。
自分も彼女の事はずっと気になってたんだけど、先輩の彼女である以上迂闊な事はできないので、そんな素振りは見せないでいました。
その時期、彼女とは夜中に下らない事で電話したり、彼女の先輩に対する愚痴を聞いてあげたりする、そんな付き合いでした。
でも先輩が忙しく、そんな事が増えるうちに、それまで抑えていた自分の気持ちが少しずつルーズになっていたのかもしれません。
ある晩、いつものように夜中に電話してて、先輩の愚痴を言いながら彼女が電話口で泣き出した時に、自分の心の堰が切れてしまいました。
「おい!そんな毎日毎日メソメソして……お前らしくないよ!!」
そう言った直後に自分でも訳が分からないまま原チャリに跨って彼女の部屋に向かいました。
突然の自分の訪問に、
「こんな時間に何しに来たのよー。おかしいんじゃないのー!?」
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と、竹中直人の、笑いながら怒る人みたいな顔でドアを開けてくれた彼女。(古いですね、すいません)
「うるさいよ!お前が元気出たら俺だって早く帰りたいんだよ」
としか言えない自分でした。
その後、彼女の入れてくれた紅茶を飲んで、二人でほとんど無言のまま、何かのドラマのビデオを観て、何となくキスをして、彼女を抱きました。
服を脱がせてる時に彼女が
「○藤(自分)って結構いいとこあるじゃん……」
と言ってくれました。
何となく予想はしていましたが、その後はお互いを過剰に意識するようになり、自分も先輩から彼女を完全に奪う自身と勇気が無く、夜中の電話も徐々に無くなりました。
先輩にも彼女にも悪く思われたくないという中途半端な狡猾さが、彼女を自分から遠ざけたのかもしれません。
先輩との関係は続いていたようですが、その後彼女はサークルを辞めて、授業で見かける程度の関係になりました。
今彼女と会ったら笑って話せるかもしれない、自分にとって精一杯の出来事でした。