自主制作映画と騙して撮った美人受付嬢のハメ撮り


俺は4流私大で映画研究サークルに入っていたんだが、3年の時、変わった奴がクラブに入ってきた。
そいつが山田(仮名)だ。
山田はテニスでインターハイベスト8まで行き、スポーツ推薦でうちの大学に入った、身長180センチ、顔は吉川晃司似という、あまり映研には似合わない奴だった。
持病の肘が使い物にならなくなって、選手としてはもう活躍できなくなり、そのまま残って後輩に気を遣わすのもあれだと、テニス部を辞めたらしい。

山田は学生時代からテニスばっかりやっていたらしいが、それにしてもびっくりするくらいバカだった。
スポーツ推薦でも、うちにしか入れなかったのは、これだけバカなら仕方がないだろうと思わせるくらいバカだった。
映研に入った理由も、テニス以外に何か好きなことといえば、「うーんん、映画かな」ということで入ったらしい。

自己紹介の時、「好きな映画監督はスピルバーグかな?一番好きな映画はロッキー4」となんのケレン味もなく言い放ち、俺を含めた先輩後輩(といっても合わせて10人くらいだが)の失笑を買っていた。

『掃き溜めに鶴』という言葉がまさにふさわしい山田だったが、みんな次第に奴のアホさと素直さに驚き、次第に尊敬の念さえ抱くようになった。
橋にも棒にもかからないような自主映画の撮影も、山田は嫌な顔一つせず、ダンボールに銀紙を張ってレフを作ったり、機材を運んだりしていた。
居酒屋で俺たちが披露する、今となっては恥ずかしすぎる薀蓄や映画理論も、いちいち感心しながら聞いていた。
山田は次第にカメラに興味を持ち始め、クラブに一台しかないDVCをいつも興味深げに触っていた。

そんなある日、俺が山田を映画に誘うと、「ごめん、今日バイトなんだ」と言った。

「バイト?山田なんのバイトだったっけ?」

「スポーツジム。2週間ぐらい前に始めたんだ。自分のカメラが欲しくなっちゃってさ」

と、山田は爽やかに笑った。
ふうんと俺が言うと、「そうだ、平井(俺)も暇なら来ない?プールのタダ券貰ったから」と誘われた。
俺は暇だったので、泳ぎに行くことにした。

その後も俺は山田にタダ券を貰い、プールに通った。
それにはもちろん理由がある。
受付嬢の女性に惚れてしまったのだ。
彼女はショートカットで、小柄だがジムに勤める女性らしく引き締まった体と少し焼けた肌をしていた。
ポロシャツの上からも、形のよい、結構大きな胸がわかった。

俺はある日、思い切って山田に彼女のことを聞いてみた。

「え?ああ、川井さん(仮名)のこと?」

「う、うん、あの人って何歳くらい?あと、趣味とか知ってる?」

山田はぽやーんとした顔で、「24歳だったかな・・一応エアロビのインストラクターやってるけど正社員じゃないらしいよ、でもなんで?」と聞き返してきた。

(バカ野郎・・・)

山田は少し黙り、「え?もしかして平井、川井さんのこと好きなのか?」と、バカらしくストレートに聞いてきた。

「バ、バカ・・・」

山田はものすごく困った顔をして、「でも、うーん、それはだめだ」と言った。

「だめ?なんで?」
「俺、あの人とよくするんだよ」

「するって何を?」
「セックス」

(???)

山田は心の底からすまなそうな顔で、「いや、彼女ってわけでもないし、っていうか川井さん彼氏いるらしいけど良くするんだよ、俺とセックス」と言い切った。

山田の話では、よくわからないが飲み会の帰りに山田の家に来たがって、酔い潰れて抱きついたらしい。
はいはい、結局は顔だよな、男も・・・。

「俺、高校の頃から好きなんだよ、セックス。気持ちいいだろ?」

(こいつはバカだ・・・)

「だから川井さんともしたんだけど、まずかったな、それ。俺、知らなかったんだよ・・・ごめんな」

謝られても惨めなだけだが、山田に悪気がないのがわかるだけに辛い。
その時、俺は良からぬことを思いついた。

「悪いと思ってるの?」

「うーん。知らなかったんだよ。マジでごめん」

俺は本当にすまなそうな山田に、「じゃあ撮れよ」と言った。

「何を?」

「お前と川井さんとのセックスだよ。カメラは俺のDVCを貸してやる、いや、やるよ。欲しかったんだろ?」

山田は、『こいつ何言ってるんだ?』という顔をして俺を見つめた。

「山田・・・。俺たちがいつも話している名監督がいるだろ、小津・黒澤・リンチ・ペキンパー・・・。こいつらはみんな、自分の性生活を記録することから映画を始めたんだぜ」

もちろん嘘だ。

「マジ?」

「当たり前だろ」

それから30分、俺はハメ撮りがいかに芸術的行為かを熱く語った。
山田もすっかり騙されたようだが、「じゃあ平井もよくしてるのか?」の言葉には凹んだ。
俺はまだ童貞だったからだ。

2週間後、山田はハメ撮りに成功した。
俺は奴の映画の教師という立場を利用し、「いやらしい気持ちではなく、あくまでも作品批評だから」ということで鑑賞することになった。
俺の下宿のデッキにDVCが繋がれ、再生ボタンを押すと、山田が練習用に撮影したらしい猫や犬や小鳥やビルが流れ、早送りをするとラブホの床が映った。
バスタオルを巻いた川井さんがいた。

やっぱりスタイルいいんだ・・・。
水着の跡が・・・、あ、髪の毛拭いてる・・・色っぽいなぁおい・・・。

「初めはホワイトバランスがわからなくってさ、なあ平井、ラブホテルって意外に室温が高いんだよ」

俺は適当に返事をしながら画面に食いついていた。

「え?何撮ってるの?」

川井さんが笑って顔を隠す。
山田がごにょごにょと何やら説明している。
川井さんは、「映画?なんか似合わないねー、ああいうのってオタクっぽくない?」と残酷なことを言う。
山田のカメラが川井さんに近づく。

「ハメ撮りしたいんでしょ?ちょっといいかもね」

川井さんが恐ろしいことを言った。
画面の川井さんがレンズに近づき、見下ろしてる山田のタオルを下ろした。

「元気ないよー。撮るのに夢中なの?」

川井さんは笑うと、そのまま山田のチンチンを咥えた。

まじかよ・・・。
やっぱり女はワカラン・・。
受付してる時はあんなに爽やかなのに・・。

「俺、初めてだろ?撮りながらなんて・・・。でも、川井さんは彼氏とやったことあるみたいなんだよな。でもハメ撮りってピント合わせるのが難しいよね?ズーム使わなきゃいいのかな・・・」

俺は山田の言葉に適当に頷き、見続けた。
川井さんは小さい口を大きく開けて、山田のを咥えて舌を動かしている。

「山田・・・お前デカいな・・・」

「そうか?人と比べたことないけどなあ」

山田はぽやーんと笑う。
丁寧な川井さんのフェラが終わり、今度は山田が川井さんを舐め始めた。

今まで観たどんなAVより俺は興奮した。
山田は川井さんを責め続け、川井さんは声を上げて山田を、というよりレンズを見ていた。
山田のハメ撮りはまだ始まったばかりだった・・・。



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