実子じゃないと聞いて落ち込んでたら姉が「結婚しよう!」と言ってきた


俺、幼児の頃に事情があって養父母に引き取られたんだわ。

中学生ぐらいの頃まで本当に親子なんだと思ってたけど、だんだんアルバムの写真がないとか、義父母じゃない人との記憶がぼんやりあったりとか、何となく

「もしかして……いやでもまさかなぁ…」

みたいに思ってた。

それで大学入って20歳になった時に思い切って聞いたところ、義父母から

「自分達の実子ではない」

と明かされた。

まぁ上に書いたみたいに薄々感づいてたはいたんだけど、実際にそうだと分かるとやっぱりショックだった。

居間でソファーに座り込んで、

「やっぱりかぁ……(´Д`|||)」
みたいにぼんやり・しょんぼりしてたら、居間に入ってきた1歳半年上の姉(当然これも義理)が突然俺の顔を覗き込みながら、

姉「弟ちゃん、結婚しよう!」

とか言い出した。

姉「結婚したら家族だよ!子供も作ろう!」

俺、呆然。

どうやら姉は俺が養子だって事を覚えてたらしい。

そんで幼いながらに

「本当の事を知ったら弟(俺)がどこかへ行ってしまう」

と思ってしまったとか。

更にはそこから、

「結婚したらちゃんと家族になれる」

と理論が飛躍したらしい。

よー分からん。

そこから姉の猛烈アタックが開始された。

俺は正直なところ違和感もあったし戸惑いもあったんだが、元々姉弟仲は良かったし、互いの事はよく分かってるしで、その内まあズルズルと……Fカップには勝てなかったよ……いや、当時も今も好きだし愛してるが、向こうの勢いと怒涛のアプローチで薙ぎ倒された気がしなくもないんだ。

そのまま俺の就職を待って結婚して、今に至る。

子供に関しては、実は俺の種の方が不良品なんだが、まあ”出来にくい”レベルらしいので気楽にイチャイチャしてるところ

>>養父母の反応。

姉が俺に

「結婚しよう!」

と言った直後に、同じように養父母に宣言したので、義父は俺と揃って「(;゚д゚)ポカーン」状態。

ただ、義母だけは何か察するところがあったのか、

「それもいいんじゃない?」

って感じだった。

>>特別養子縁組。

これに関しては確かによかった。

ただまぁ、そういう”解消できてしまう養子関係”だったから、嫁(姉)が暴走した気がせんでもない。

その場合は、ごく普通に姉弟やってた……かなぁ?

今となっては無意味なif話だけど。

>>養子になった経緯。

これに関しては、

「あまり愉快な話でもない」

という事だったので聞かなかった。

「知りたければ話す」

とは言われたんだけど、俺の方が別にいいかなと思ったので。

ちなみに実母は死亡、実父は存命。

養父母の親戚筋の人らしい。

会った事ないし会うつもりもないけど。

>>姉嫁はいつから男として認識してたんだろか。

聞いてもはぐらかされるばっかりなのでよく分からん。

ただ、小学校の高学年になる前後くらいまでどこに行くにも一緒に居たから、もしかしたらその辺りから、なのか???

嫁本人にもよく分かってないのかも知らん。

こんなとこかなー。

姉には彼氏彼氏のような、そうでないような人は居たっぽい。

弟的視点なので曖昧だけどそもそもブラコンではなかった……と思う。

服を買う時に弟を付き合わせて、どっちが良いかを聞く(結局俺の意見は反映されない)のはブラコン……か?

>>Fカップに勝てなかった話。

いわゆる「当ててんのよ」とか、家の中だけど「ノーブラタンクトップ攻撃」とか「新しいブラ買った」つって写メ送ってきたりとか。

ちなみに、これはFカップとは関係ないけど、それまでロングヘアでちょっと色入れてた髪を、黒のポニテにされた時は破壊力あったわ。

「だってこっちの方が好みでしょ」

ってな具合に。

このような卑劣な波状攻撃により、俺は陥落してしまったのであったとさ。

>>卑劣な波状攻撃。

台所で洗い物してる=後ろから抱き着いてきてノーブラ乳がむにょん。

部屋でゲームしてる=同じような抱きつき攻撃、無視してると首筋甘噛み&ペロペロ。

買い物に行こうぜと誘われる=一緒に家から出ず、時間指定の待ち合わせでデートっぽい流れに。

そして姉は美容院に行って髪セットしてくるわ、普段しないようなオシャレするわで普段とのギャップ攻撃。

ちなみに黒髪ポニテはこの時に発動された必殺攻撃で、効果は抜群だった模様。

流石に長年姉弟だっだけの事はあり、俺の好みを的確に抑えた攻撃でした。

でも俺がバイト絡みでちょっとやらかして凹んでる時は、何も言わずに優しくハグしてきたりとかな!

リビドー+情を絡めたアタックに、一年持たず陥落しました。ハイ。

>>近所の目、友人の反応。

あんまりご近所付き合いとかは無かったから、これはそんなに感じなかったなぁ。

結婚する時は就職絡みで実家出てたしね。

俺の友人の反応は、

「そんな事本当にあるのか」

「もげろ!」

が半々。

親しい奴らからは、

「ちゃんと夫婦になれるのか?」

って心配された(ぶっちゃけちゃんと勃つのか?とか)。

浅い付き合いの連中は、そもそも姉がいるとは知らんからな。

単純に結婚するよー、で終わり。

姉の友人達は、どうだろう。

結婚決まってから紹介された時に、面白がられていた気はする。

>>結婚宣言前。

まあ仲のいい姉弟レベルだったと思うよ。

休日に2人で買い物行ったり、互いの部屋で漫画読んだりゲームしたりはあったけど、別に過剰なボディタッチとかなかったし。

と言うか、この波状攻撃は完全に俺を「落とす」ためのものだったからなぁ。

本格的に恋人チックな関係に移行したら、ここまであからさまなのは無くなったからな。

まあそれでもたまにはして来るし、特に俺の機嫌を取りたい時とか、記念日辺りでは決まって仕掛けてくるという、ズルくてあざと可愛い嫁ですわ。

>>姉嫁はいつから男として認識してたんだろか。

多分初めて対面したときからだと思うよ。

凄く愛らしく、愛おしい思ったんだと思う。



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