「ほらほら、順番にのってね」
(まったく、永田先生ったら、電車が混む事考えてなかったわね)
子どもたちをまだラッシュが終わっていない電車に乗り込ませながら、私はそんなことを思ってたんです。その日は地元の博物館へ社会科見学。
例年だとバスで行ってたのですが、今年から「子供たちに公共の場でのマナーを身に着けさせるため」、という理由から電車で行くことになりました。
(それにしたって、こんな混む時間にすることないじゃない)
高学年とはいえ、まだまだ子供の5年生。
比較的すいているドアから乗り遅れのないように子供たち乗り込ませながら、計画を立てた永田先生を恨んでました。
「ほらほら、ドアがしまるわよ」 ホームに子供たちが残っていないのを確認して、私も乗り込みました。
私の周りには10人の子供たち。
「せんせー、すごくこんでるね」
「そうね。みんな仕事に行く時間だからね」
「せんせー、たかしくんがお菓子たべてるよ」
「こら、たかしくん、みんなの迷惑になるでしょ」
乗客たちの白い目。
ドアがしまる直前、私の後ろに男の人が乗り込み、電車が動き出しました。
「きゃっ」
「どうしたの? せんせー?」
「あ・・・・・何でもないの」
(やだ・・・チカン)
そのチカンは、私が子供たちとの対応で振り向けないのをいいことに、スカートの上からお尻全体を撫で回してきました。
(ちょっと・・・・やめなさい)
「せんせー、あのね? ・・・・せんせー?」
「・・・・・あ、なに?」
「先生、いいお尻してるな」
(えっ! )
「あのね。博物館って、恐竜の化石があるんでしょー。恐竜って・・・・・」
(やめて、お願い)
男はスカートのスリットに指をかけ、捲り上げてきたんです。
目の前に子供たちがいるので、声をあげることもできません。
スカートの前が上がらないように、前を押さえなければならないので、男の手を止めることもできません。
フレアスカートの後ろはすっかり捲くれ上がりってしまいました。
「いやっ!」
「・・・・せんせ。どうしたの?」
「せんせーは、今お尻を剥き出しにされてるの」
(いや、いや・・・たすけて)
男は、下着の上から大きさを確かめるようにひとしきり触ると、パンストを破り、パンツの脇を何かで斬って、慌てて閉じた私の足の間から抜き取られてしまいました。
あっという間でした。
私のお尻は裸にされたのです。
「ほら、生徒に教えてあげたら?」
「・・・・せんせー?」
心配そうに見つめる子どもの視線は、私を先生に戻しました。
こんな恥ずかしいこと、子どもに気づかれるわけにはいきません。
「あ・・・・・何でもないの。ほら、混んでるから、足踏まれちゃって」
「ふーん?」
子どもにじっと見つめられ、抵抗することはまったくできませんでした。
それをわかっていたのでしょう、男は大胆にお尻を触りだしました。
「・・・・・・」
「せんせー、たかしくんがね・・・・」
「っ!」
(いやぁ。そんなとこ触らないで)
男の指が、私のお尻の穴を揉みほぐし、指を押し込んできたのです。
さらに、男はスカートの中で私の腰を抱き、前から私の大事なところにも指を這わせてました。
前後から大事なとこを攻められ、平気な顔をしていられる女性なんているのでしょうか?唇をかみ締め、ひじで男を押して逃げ出そうとしました。
でも離してくれるわけがありません。
そして、男の指は私の中に。
「ひっ・・・、ゃ・・・・っ」
「せんせー、どうしたの? どこか痛いの?」
「・・・・っ」
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「せんせー、だいじょうぶ?」
「ほらほら先生。子どもたちが心配してるよ」
男は、私が狼狽するのを楽しむために、耳元でそんなことを言うのです。
そのたびに私は子どもたちが見ていることを思い出させられ、お尻を弄られながら子どもたちと話しをしなければならないのです。
「大丈夫よ。混んでるから、すこしつかれただけ」
必死になって答えるわたしが、男には楽しいかったのでしょう。
男は、わたしが子どもと話している最中に、指をうごめかせ、私は悲鳴を飲みこみながら、子どもに対応しなければなりませんでした。
電車が動き出して15分。
あと少しで駅につく。
私はそれだけを考えることにしました。
スカートの中で私の足は広げられ、秘所には数本の指が出入りしていました。
お尻には手のひらが這い回り、思い出したようにお尻の穴に指が沈められました。
それでも、ただひたすら、唇を噛んで耐えるしかなかったのです。
子どもたちの声もほとんど聞き取れませんでした。
電車が駅に着きました。
私の後ろのドアが開き、乗客に押し出されるようにホームに下りました。
我に返り、振り向いて私を男した男を探したのですが、見つけることはできませんでした。
(だれだったんだろう。でも、もういなくなってくれたのね)
私はそのときそう思いました。
ふらつく体をシャンとさせ、子どもたちを一旦集めます。
そして子どもたちに続いて電車の中へ入ろうとしたとき腕をつかまれました。
「子どもたちに見えないほうがいいだろ」
硬直してしまった私は、気がつくと子どもたちから見えないドア隅に押し込まれていました。
「ほら、まだ乾いてない。びしょ濡れだね」
「子どもたちの前でお尻に指を入れられた感想は? せんせー」
男は、私をまだ弄ぶつもりだったのです。
男は大学生のようでした。
正面から私の胸に手をあてがい、悪びれる風もなく私に話し掛けてきました。
再び私を触り始めた男に、私は目を合わせることができませんでした。
それは、さっきまであんな恥ずかしいことをされていたという、恥ずかしさからなのでしょうか?
男は私が抵抗しないのをわかっているかのように、服の上から胸をもみ、お尻の谷間に指をうずめてきました。
私は目をつぶりました。
男がブラウスのボタンを開けはじめたのです。
ひとつ、ふたつ、みっつ。
流れ込んでくる空気でそれがわかります。
「ん・・・・」 男の手がブラウスの中に入ります。
そして、ブラの下から指が中に入り、ブラが上にずれます。
それなのに、そんな男の指に、私は目を閉じ、顔をそむけて耐えることしかできなかったのです。
いま、こうして思い出していると、悔しくて泣きそうになります。
なぜあの時抵抗しなかったのか、声を出して助けを求めなかったのか。
そうしてさえいれば・・・・・ 男はそんな私を好きなように弄びました。
ブラウスは両側に広げられ、両手で胸をもまれました。
スカートの中では、お尻を抱えられ指はお尻の穴を、秘所を行き来しました。
最後には、ドアに押し付けて抱きかかえられ、まるでセックスしているかのように脚の付け根に挟まされて腰を振らされたのです。
つよく胸の中に抱きしめられ、耳もとの上ずった声。
そして液体が内股をゆっくりと流れ落ちる感覚。
「・・・・・・いやぁっ!」
こうなるまえに抵抗しなければならなかったのに。
やっと上がった悲鳴にまわり人は誰もたすけてくれませんでした。
今思えばその理由はわかります。
そのずっと前、私と男がドアの隅に乗り込んだときからうすうす回りの人は気づいていたのです。
でも、私は、抵抗する気配すら見せなかった。
そんな私がまるでセックスするかのように抱き合い、腰を振った。
そんな私が声をあげても、助けてくれるわけはないのです。