俺はクリトリスに一生懸命舌を這わせて刺激した[セックス体験談]


昔の話だ。今日子、って女友達がいた。
もとは大学の同級生だったんだが、今日子はいろいろあって大学をやめてしまった。
やめて、故郷に帰ってた。遠くの県だ。
たまたま、あてもない旅行に行くヒマができたんで、その県に行って、今日子と会った。
そしたらこれが、なんかエラい感激されたんだな。
「会いに来てくれるなんて嬉しい」ということであり、また、
「わざわざ会いに来てくれるなんて、そんなに私のことを……」
ってことでもあったらしい。

その時点では半分以上誤解だったが、まあ、無理に誤解を解く必要もないわけで。

一回目に行ったときは、何もしなかった。
というか、するようなつもりもなかった。友達だと思っていたからね。

一緒に観光とかして、今思えば完全にデートなんだけどさ、俺としてはただ友達付き合い以上のつもりはなかったんだ。

それが一転したのは、次にまた会いに行くことにしたとき。
「いまこれからホテル決めるとこ」っつったら、
「二人分で部屋取ってくれる?私も一緒に泊まりたいから」。

うん。当時童貞だったけど、その言葉の意味くらいはわかった。
すっごい興奮したね。童貞なればこそだけど。

このときはろくに街を歩きもしなかったと思う。
ホテル直行。温泉付きの、まあ、やっすいホテルな。学生だし。
だけどホテル直行。チェックインして、すぐ部屋へ。

「すごく鼻息が荒くて目が充血していた」って、後で言われた。

俺はすぐ押し倒す気でいたのだろうと多分思うが果たせなかった。
そんな度胸はなかった。
今日子は温泉につかりに行った。俺も行った。
別に混浴などではない。悶々としながら湯につかった。
どうでもいいが、広くていい温泉だった。

で、夜になる。彼女は浴衣の下に、がっちりTシャツを着ていた。
「あれ、ガード固いかな?」と思った。
布団は別々だ。(ベッドじゃなかった)
俺たちは別々の布団に横たわって、いろいろとたわいのない話をした。

で、俺はすこーしずつにじりよっていった。
一生懸命、布団を引っ張って、今日子のふとんの方に寄せながら。
さりげないつもりだったが、今思えば絶対、バレていたに違いない。恥ずかしい話だ。

まず、手を握った。それから、「眼鏡外して?」って言って、相手が外し終えた拍子に、いきなりキスをした。
ちなみに俺はファーストキスだった。向こうは違う。

なんか、すごく驚かれた。

そのままのしかかって、胸を触った。
ぽよんとした感触が掌に……ではなかった。
浴衣の下がTシャツ、その下に、ブラまでしてるんだから、そんな柔らかい感触にはならんのだ。

あとはもう、若さの勢いまかせだ。一気に脱がせていった。
でも、ブラに手をかけたところで、困った。ホックの外し方すら俺は知らなかった。

「ごめん……これ……どうやってとるの?」

今日子はクスっと笑って、自分でブラを取った。
そして、今度は自分から唇を重ねてきた。

そこから、どれくらい愛撫を続けていただろうか。
正直、無我夢中だったから、あまりよく覚えていない。
だがとにかく、(よし!そろそろいいだろう!)と俺は思った。

彼女は当然、拒まない。だが、腰を進めようとしても、うまくいかない。
入らない。焦る。とにかく焦る。そうこうしているうちに、俺のイチモツはソフト化した。

今日子はそれを見ても、別に馬鹿にしたり、嘲ったりはしなかった。優しかった。

「あのね……ちょっと恥ずかしいけど……こういうとき、どうすればいいか、知ってるんだ」

そういって、彼女は俺のイチモツを優しく口に含んだ。
そう、フェラチオである。

今日子は恐ろしく上手だった。
そのときには上手なのか下手なのかなんてわかりはしないのだが、あとで考えてみると分かる。
素人とは覚えないレベルのテクニックの持ち主だった。

俺の愚息はしゃぶりあげられねめあげられて、あっけなく昇天した。
(さすがにごっくんまではしてくれなかった。まあ、しょうがない)

童貞だけどフェラチオ初体験。すごいのかすごくないのか。
だが俺は感激した。感激のあまり、自分もお返しをしなければならない、と思った。

そこで、俺も舐めることにした。今日子のあそこをだ。クンニリングスである。
キスすら始めてだったのだから、初挑戦に決まっている。

「ちょっと……山下君!?」

今日子は驚いたようだった。恥ずかしかったのかもしれない。
俺はクリトリスに一生懸命舌を這わせて、刺激した。

ちなみに、むわっとしたすごい匂いにびびった。
別に今日子のが格別どうこういうアレだったわけじゃない。
誰相手にやってもクンニリングスというのはそういうものだ。それも後で知ったんだけど。

今日子は、やがて、されるがままではなく、再度お返しとばかりまたしゃぶってくれた。
シックスナイン突入である。童貞だけどシックスナイン。

シックスナインというのは、開放感がとにかくいい。これ。
物理的な刺激がどうこうよりも、お互いに大事なところを晒し合って愛撫しあってる、その感じがいいの。これよ。

で、いい具合にギンギンになった。再挑戦。
でもダメでした。いくらやっても、入れようとするとフニャっとなる。
今思えば、緊張のしすぎであった。

仕方がないので、手マンしまくった。指いれまくりーの、かきまぜーの、クリトリスこすりあげーの、何しろこっちは出さなくていいわけだから、何時間でもやってられる。

はっきりいって下手だったと思うが、今日子はたっぷり感じてくれた。で、言われた。
「入れるだけがセックスじゃないんだよ」と。
この言葉は今も忘れてないし、一生忘れられないだろう。

結局、俺は、「童貞だけど素人にフェラしてもらってシックスナインまでやった経験がある」という半端な生き物になり、ホテルを出ることになった。

童貞喪失の儀は数か月後、今日子と別のホテルで(また行ったのだ。やらしてほしくて)無事に済ませた。

結局、その後三年くらいは付き合った。最後には別れてしまったけどね。いい思い出です。



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