臭いでザーメンだと解りましたけど… [エッチな話まとめ]


以前、勤務していた会社での話です。

私は22歳から27歳までの間、ある会社の製造部(つまり工場)の生産管理課に勤めていました。

製造していたのは、牛の革を使ったオートバイ用スーツで俗に言う「革ツナギ」でした。

牛の革は牛の種類によって違いがあって、そこの会社では比較的(シャレじゃないですよ)入手しやすい乳牛(ホルスタイン種)の革を使っていました。

牛自体が大きく取れる皮革一枚のサイズも大きく、消費頭数も多い品種です。

牛の革は皮革会社が酪農家から消費(死んだ)した牛の革を譲り受け、乾燥させたり鞣したり染めて一枚の平らな革に加工します。

一頭の牛からは背中で左右に割った状態で左右一枚ずつ取れます。

革は知らない人は判りませんが「伸び方向」というのがあって、生きている牛が立っている状態での上下方向、背中からお腹の方向には革が伸び安く、横方向、頭からお尻方向の革は伸びにくい性質があります。

そのため伸び方向を考えないと、製品になって使用している内に着崩れて歪んだ形のスーツになってしまいますので、革を裁断する職人は神経を使っていました。

中には我関せずという職人もいましたが。

で、そんな職人が神経を休める楽しみがトランプを使ったゲーム「大貧民」でした。
地域によっては「大富豪大貧民」と呼ぶ所もあるようですが。

休憩時間は休憩場所に集まってテーブルを挟んで、少ない時で6~7人、多い時は12人ほどが参加しました。

休む人もいましたが「大貧民」自体は毎日、毎休憩時間に行われていました。

戦術もあるでしょうけど、配布されたカードの構成によって勝負の行方が左右するので、参加する人は、20代の男女、30~40代の既婚者(パートの奥さんが多かった)男女などでした。

毎日ほぼ同じメンバーでやっていましたので、年に1回の社員旅行と年末に行われる全社忘年会でも旅館やホテルの一室を使って、イベント的に行なっていました。

特に、社員旅行も全社忘年会も社内行事として正当な理由がない限りは強制参加ですのでメンバーも集まりやすかったのです。

この会社の休憩場所で行う「大貧民」と泊まりで行う「大貧民」では若干ルールが違います。

「大貧民」のルール自体は変わりないのですが、社員旅行や忘年会みたいに、まず飲酒ありきでは盛り上がりが全く違います。

いつから、そうなったのか明確には判りませんが早い時期から、そうだったそうです。

泊まりの「大貧民」では、最初からの3ゲームは位置取りの為のゲームです。

仮の、大富豪、富豪、貧民、大貧民と、その他「平民」を決める為のもので、この3ゲーム中は大貧民になろうとも別にペナルティはありません。

ですが、本戦になりますと

「ただ今から本戦になります」

との宣言がされ、以降、新たに参戦する事は可能でも離脱は出来ません。

また本戦中に見聞きした事は、たとえ本人であっても言ってはなりません。

罰ゲーム中に撮影や録画をするのは自由ですが、本戦に参加していない人には見せてはいけません。

でも、他人に見せたかどうかなど調べようが無く、お互いを信頼しましょうねという事でした。

本戦初戦は仮の大貧民が皆にカードを配ります。

初戦では大富豪と大貧民が2枚、富豪と貧民が1枚カードを交換するルールは適用されません。

初戦の結果、大貧民となった人はポイント2を大富豪に渡します。

貧民になった人は富豪にポイント1を渡します。

対戦前の持ち点は各自ポイント2です。

持ち点を失い、更に負けた人にはペナルティがあります。

マイナス1ポイントで下着以外の衣服を該当する大富豪または富豪に。

マイナス2ポイントになった人は、下着以外の衣服と下着全てを該当する大富豪または富豪に預けなければなりません。

預けた自分の衣服を取り戻すには、預けた直接の相手から取り戻すしかありません。

もし預けた相手が初めに取り上げたポイントを持っていたら、衣服より先にポイントが返されます。

このポイントは誰から取り上げたものでも構いません。

そのため終盤になって勝ちまくっても、ポイントは10ポイントあっても丸裸なままという人もいれば、ポイントは何も無いけど他人の衣類が5人分あるという人もいます。

丸裸の人が更に1ポイントを失った時は、テーブルの上で大富豪が許可するまで裸土下座すれば次の対戦に参加できます。

裸土下座している人は必ず参戦を認めるルールにはなっていますが「許可する」宣言は大富豪のタイミングになります。

丸裸の人が2ポイントを失った時は「非人」として扱われ、同じ非人以外の全ての人の如何なる命令も聞かなくてはなりません。

非人には次以降の参戦はありません。

社員旅行の宴会や忘年会で飲酒した後でもあるし、パートの奥さんが久しぶりに羽を伸ばす事もあってか、罰ゲーム・ペナルティは毎年、バージョンアップして行きました。

但し、罰ゲーム・ペナルティは対戦会場で皆の前で行わなければなりません。

非人にさえならなければ裸になって見られる撮られるだけですが、非人になってしまうと、例えば実際に私が受けた罰ゲームですが、勿論、裸です。

全裸で右腕の前腕部と右脚の脛、左腕の前腕部と左脚の脛を合わせてサランラップで巻いた上をガムテープでグルグル巻きにされて身動き出来ない状態にされ、次に目隠しをされ、おマンコにお銚子からお酒を注がれたり、指やバイブや何を入れられたのか判らないような物を入れられ「皆のオモチャ」宣言をさせられ、目隠しのままコップで何かを呑まされたりしました。

臭いでザーメンだと解りましたけど…。

縛られて目隠しをされたら、「朝まで生エッチ」

非人に人権は無いので全裸でも参戦できる内は必死になるのですが、ポイントを無くしたりして弱味を見せると相手は連合軍みたいにチームワークで来ますから。

非人が男女にいると、テーブルの上で「交尾観察」と称して、まじエッチを命じられたり…もあります。

朝まで休まず「やってろ」と命じられた30代前半の奥さんと20代半ばの独身男性もいましたね。

私、この男性が好きだったんですが(笑)。

まあ、大体気の合う者同士の趣味みたいなものですから、あまり怒り狂うような罰ゲームは無かったです。

ただ、営業の電話番の女子事務員を騙して参加させた時があって、電話の伝言が伝わらないとか、販売店からの受注を品物がないのに勝手に受けてしまって工場がてんやわんやしたりした子は、いきなり皆の集中砲火を浴びて2戦目終了時に「非人」になってた(笑)。

まだ呑みも足りなくて全然酔ってないのに裸にされて両脚、鴨居に縛られて逆さに吊るされてた。

その子はすぐに退職しちゃったから、その時の画像とか動画とか「規制外扱い」で自由流通しちゃって、退職した後が大変だったみたい。



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